世界の国からコンニチワ再び

| コメント(0) | トラックバック(0)

 少しずつ暖かくなってきてんのかいなと思てたら爆弾低気圧が北日本を通過し、数十年ぶりの猛吹雪に見舞われたのが先週のこと。うって変わって今日はずいぶんと暖かくなりました。ところが今週はまた寒くなるとかで、三寒四温の時期を経て本格的な春の訪れはもう少し先のようです。

20180304_015744606_iOS.jpg さて、大阪市は今、2025年の万国博覧会の開催地招致活動を進めています。それに関連して、「2025万博『大阪・関西に来てや!』プロジェクト in 千林商店街」という企画が昨日ありまして、これに参加してまいりました。大阪商工会議所と千林商店街の共催です。

 オリンピックの開催都市を国際オリンピック委員会が決定するように、万博を「次、どこでやろっかな~」と決めるのは博覧会国際事務局(BIE)という団体やそうです。パリに本部があるとかで、このBIEが今回の候補地の視察のため大阪に来るってことになってて、そのタイミングに合わせてイベントを開催し、「大阪、こんなに盛り上がってまっせ~!」をアピールするために、昨日のイベントは行われたのです。

 2025年の万博には大阪のほかロシアのエカテリンブルグとアゼルバイジャンのバクーが立候補してます。バクーは大きな油田があることを高校時代に習いました。実はフランスのパリも手を上げてたんですが、懐具合が厳しいとかで先日立候補を取り下げました。パリは2020年東京五輪の次、2024年のオリンピック開催が決まってるんでまあ、確かに2年続けてはしんどいのかと思います。これで大阪の当選確率がグッと上がりました。

 さて、イベントは決起集会に続いてマーチングバンドのパレードが商店街を進み、誘致ムードというよりお祭りムードがいやがうえにもは盛り上がり、想定通りの効果があったように思います。同時に100円均一の商品をたくさん特売する「100円商店街」などの企画も実施しました。商店街としては、7年先の万博による経済効果もさることながら、今日の盛り上がりで商売繁盛をという思惑です。大変な人出でみなさんホクホクでした。20180304_025540528_iOS.jpg

 このパレードでは、1970年の大阪万博の際にパビリオンのコンパニオン(当時は「ホステス」と呼んでました)が実際に着ていたコスチュームを着たモデルたちも行進しました。レプリカではなく実物やそうです。公式な保存資料ではなく、ある万博グッズコレクターが保存していた逸品なのですが、よくまあ残ってたと思います。この方、全部で40着ほど所持しているそうです。スゴ。

 前回の大阪万博といえば、48年前ですからリアルタイムで知ってる人は50代後半以上の熟年層だけということになります。わたし8歳、小学校3年生のときでした。行きましたよ、母に連れられて。阪急電車が千里丘陵の万博会場に近づくにつれて車窓に現れた巨大なパビリオン群を目の当りにし、胸ときめいたものです。開場内そこここで見かけた当時珍しかった外国人の姿、アメリカ館、ソ連館入場待ちの長蛇の列。今でも鮮明に覚えています。最近は新しいことを全然覚えないのに、やはり幼き日々の記憶はすごいと思います。

 昨日、会場での主催者あいさつにもあったのですが、70年の大阪万博の頃わが国は高度経済成長の真っただ中、日本中にワクワク感が満ち溢れてとてつもなく元気な時代でした。インターネットもスマホもない時代を国民みなが何らの不自由を感じずに、決して豊かではないけど充実した日々を送っていたのです。そんな頃に、素晴らしい未来の生活を彷彿させるEXPO'70という実にタイムリーな、それも世界規模の大イベントが絶妙のタイミングで開催されたことになります。当然のように日本中の人が万博会場にわれもわれもと押し寄せ、結果的に半年間の会期でのべ入場者数実に6,400万人という、日本史上空前にして絶後のイベントとなったのです。20180304_025614582_iOS.jpg

 その後もわが国は1985年つくば科学万博、1990年大阪花と緑博、2005年愛知万博と国際博覧会を経験してきました。どれもそれなりに盛り上がって成功裡に終わってはいるものの、やはりそのインパクトにおいて「1970年のコンニチワ」には比べるべくもありません。

 仮に2025年、首尾よく大阪開催に決まったとして、「連れてって~」とせがむ子供たちの数が70年当時の半分以下に減っており、また今や娯楽の選択肢も当時の比ではないので、再び日本国民の半数以上が会場に足を運ぶような事態にはならないとは思います。しかし、あの元気がよかった70年代の社会に満ち溢れた高揚感が得られるとするならば、今の日本の閉そく感を打ち破ってくれる期待もまた大きいのです。

「東京でオリンピック、大阪で万博」の夢よ再び。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/463

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ