一昨日、ひさびさに寒さが緩んだこともあり、お昼休みに職場すぐ近くの淀川堤防をフラフラと歩いてみました。近くに菅原城北大橋という大きな斜張橋がかかっています。この橋、何年か前までクルマは有料で、ゲートで100円玉を徴収口に投げ入れてたので、大阪市民は今でも通称「100円橋」と呼んでます。
さて、平昌オリンピックですわ。
始まるまではほんまにできるんかいなとか言われてたところ、実際始まってみるとドーピングでロシアは来ず代わりに北朝鮮が登場するわ、ボランティアの集団離脱あり、食中毒あり、強風などのコンディション悪化による競技への悪影響あり、そのほかなんやかんやで運営のまずさが目立ち「史上最悪の五輪」なんて言われるそうです。それでもなんとか閉会式までたどり着きました。やってみるもんです。
日本勢の活躍に限ってみるとメダル数で過去最高を記録するなど大いにが盛り上がってます。
冬季大会別の獲得数繰ってみると、
1956年 第 7回 コルチナダンペッツォ 銅1
1972年 第11回 札幌 金1銀1銅1
1980年 第13回 レークプラシッド 銀1
1984年 第14回 サラエボ 銀1
1988年 第15回 カルガリー 銅1
1992年 第16回 アルベールビル 金1銀2銅4
1994年 第17回 リレハンメル 金1銀2銅2
1998年 第18回 長野 金5銀1銅4
2002年 第19回 ソルトレークシティ 銀1銅1
2006年 第20回 トリノ 銅1
2010年 第21回 バンクーバー 銀3銅2
2014年 第22回 ソチ 金1銀4銅3
2018年 第23回 ピョンチャン 金4銀5銅4
わたしは、ネガティブな想い出を早くに消し去るようにできてるんで、わりと最近のトリノ五輪では銅メダル1個だけに終わってたなんて、覚えてません。前回ソチ五輪の羽生結弦選手が長野以来の金メダルやったということも、覚えてませんでした。こやって過去の実績を並べてみると、今大会は日本にとって「メダルラッシュ」という形容がぴったりきます。20年の東京オリンピックに向けて弾みがつきました。
そんななか、スピードスケート500m金メダリスト小平奈緒選手と韓国の李相花選手のドラマチックな戦いと友情のエピソードは世界中で話題となりました。この写真は五輪史上に残る名シーンとして長く語り継がれることでしょう。
よりによって世界中でも他に類を見ないほどに仲が悪い日韓両国の選手であるにもかかわらず、国民のひとりひとりにはそんな国家間の確執など何の影響もなく、互いに尊敬しあい友情を築けるという素晴らしい好例を何の衒いもなく示して見せました。それもオリンピックという最高の舞台で。
そういえば、韓国大っきらいなわたしにしても韓国人の友人はたくさんいて、みんな良い人ばっかです。人と人との絆がなぜにそのまま国の関係にも反映されないのか、考えてみると奇妙な話です。
オリンピックは国家、地域単位で参加するので、どうしても国威発揚、ナショナリズムの対峙になりやすくて、単純ミーハーなわたしなんかは日本の選手が活躍するとやっぱり素直に嬉しい。
しかし、やはり五輪はアスリートファースト、選手たちのためにあるのであって、彼ら彼女らは国家の代表であることなど意識せず、誰よりも努力を続けてきた自分のために全力を尽くし、悔いのないように実力を発揮してほしいと思います。それがときには今回の小平、李両選手のように国家間の争いや確執をも払拭し、まさに架け橋として機能することもあるのです。100円払う必要もなく。
スポーツの素晴らしさについてはくりかえし書いてきました。オリンピックはそんなスポーツの、人類最高のイベントです。その素晴らしさをあらためて教えてくれた二人に感謝した今回のオリンピックでした。