慰安婦像の国で

| コメント(0) | トラックバック(0)

 平昌冬季オリンピック開催まで1カ月を切りました。

 競技施設はなんとか間に合いそうやし、寒波到来で降雪もそこそこ見込めるとかで、最大のピンチはクリアしたようです。さらに北朝鮮も突然何らかのかたちで参加することを表明したため、会場に向かって北からミサイルが飛んで来る危険も減りました。数多ある障害をクリアし、どうやら本当に開催できそうな勢いです。

 とはいえ、ウィンタースポーツ大国にして前回のソチ冬季五輪開催国のロシアがドーピング問題で参加しないし、最大の人気競技のアイスホッケーに北米アイスホッケーリーグが南北衝突のリスク回避で選手を派遣しません。確かに、例えば野球のWBCがシリアやソマリアで行われることになったら、日本からいったいどこのプロ球団が大切な選手を派遣するかいなという話です。競技の最高レベルを競うというオリンピックの魅力は損なわれ、韓国内のみならず国際的にも盛り上がりに欠ける状況が続いています。Pyeongchang1.jpg

 そんな中、安倍総理は開会式に出席しないとか。隣国で、しかも次期五輪開催国の首脳が開会式に参加しないなんて前代未聞の事態です。行かない理由は当然のことながら、慰安婦問題で韓国の大統領が事実上の日韓合意見直しを表明したことによるものです。

 国家間の合意を一方的に破棄する、韓国の前近代的な外交姿勢は到底認められるものではありません。こんな状況下で安倍総理がのこのこ出かけて行けば、例えば日本大使館前の慰安婦像も日本は許容したと誤認されかねません。そもそも北朝鮮がミサイル発射と核開発を続けるこの時期に宥和姿勢を示して国際社会の足並みを乱し、日本に対しては慰安婦問題でまたぞろゴールポストを動かして神経を逆なでする挑発を行う。まったくこの国だけは本当に何を考えているのかと悲しくなります。

 思い起こせば2020年の五輪開催都市選考に際しては、朴槿恵率いる韓国が官民挙げて「東京五輪反対」の妨害工作を展開しました。そして、その努力空しく開催地が東京に決定すると、今度はてのひらを返して平昌五輪への協力を日本に要求してきたというその厚顔ぶりに閉口したものです。去年の夏来日した韓国の国会議長は「平昌に日本からの観客が少なかったら、東京五輪にも韓国人をひとりも行かせない」と言い放ったとか。もしそうなったら日本としては別に困らないどころか大歓迎やけど、まあ非礼極まれりという話です。Pyeongchang2.jpg

 その後も、平昌五輪の公式ウェブサイトの世界地図から日本が消えてて、日本政府が抗議しても日本語以外のサイトでは修正していないなど、韓国のわが国に対する陰湿ないやがらせはずっと続いています。そして今回の慰安婦問題に関する狼藉。韓国政府は安倍総理に期間中の訪韓を再三要請しているそうですが、ソウル日本大使館の正面をはじめ国中あちこちに醜悪な慰安婦像が建てられ、あまつさえバスに乗せて走り回っているような国に、安倍総理が出かけて行くわけがないやないですか。

 先の日韓合意は「最終的かつ不可逆的な解決」であったはずです。日本は合意を遵守し10億円を公金で支出しました。ところが韓国はそんな合意などまったくなかったかのように、相変わらず「日本は被害者らの名誉・尊厳回復と心の傷を癒やすための努力を(外務大臣)」だの「日本の誠意ある謝罪が必要(大統領)」といった発表を変わらずに続けています。これまでの経緯を踏まえたとき、いまさらのこんな主張は極めておかしいと、韓国国民はなぜ理解できないのでしょうか。

 戦後、現在に至るまでわが国は韓国に対して莫大な財政支援を行い、有形無形の援助とともに数えきれないほど謝罪を続けてきました。この上いったい日本にどうしろというのでしょうか。もう、ここに至っては、ゴールポストが動くどころか、そもそもどこまで行ってもゴールなどないことに日本人は気づくべきです。「反日」は韓国民のアイデンティティー、国家存立の基本理念として永久に続いていくのであって、こんなことにわが国が付き合っていく必要などありません。前にも書きましたが、甘やかして相手にするから様々な問題が生じるのです。地理的に近いからどうしても目についてしまいますが、もう一切関わらないことです。

 オリンピックがこんな国で開催されるなんていったい何の冗談かと思いますが、それはいまさら言っても始まらない。リオ五輪の際にこのブログで、五輪は国家の威信なんかは二の次でアスリート・ファーストの壮大な運動会であればよいと書きました。その思いは今も変わりません。出場する選手たちは国家間の思惑など一切気にせずに頑張ってほしい。そしてまた日本中に爽やかな感動を届けてほしいと思います。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/456

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ