正倉院展

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shosoin.jpg 正倉院展、みてきました。

 いうまでもなく奈良東大寺の正倉院所蔵のわが国最高超絶のお宝を公開する、奈良国立博物館の特別展です。毎年11月の初めに開催され、深まりゆく秋の風物詩になってます。

 お宝大好き、ミーハーの極みである私としては実に興味深いイベントです。毎年やっててタイミングが合えばちょくちょく行ってたのですが最近機会がなかった。今回は職場で招待券もらったこともあり、うちの奥さん帯同して行ってきましたよ。

 所蔵のお宝はそのほとんどが聖武天皇の時代といいますから8世紀半ば、由緒伝来や製作年代、使用年代の明らかなものが多く、その希少性のみならず学術的価値も空前のレベルなんやとか。

 正倉院展というからには、所蔵品のすべてを大公開するものと子供の頃には思ってましたが、もちろんそんなことはありません。お宝類は整理済のものだけでも9,000点以上あるとかで、全部を一堂に展示なんてとてもやないけど無理です。で、毎年少しずつ小出しにしてお披露目しているわけです。hituji.jpg

 ことしの目玉展示品は、羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)というシロモノで、「樹木の下に動物を配したこの様式は、サーサーン朝ペルシアの聖樹禽獣紋から影響を受けている(wikipeより)」とかで、シルクロードの東の終点ともいわれる正倉院ならではの逸品です。

 ほかにも鏡や文箱、楽器、双六、ガラス器そしてさまざまな古文書など、なるほどこれは高値がつきそうやと思えるたくさんの宝物が展示されていました。

 しかし、いつもながらたいそうな人出です。小雨降るあいにくのお天気にもかかわらず連休中ということもあり大混雑となっています。会場に入るのに約200mの行列。入館制限しているのかと思いきやさにあらず、入場改札は粛々と進んでおり行列は少しずつ進んでいきます。約30分ののち入館したところ、館内は予想通りの壮絶な混雑です。展示ケースの前に何重にも人が張り付き、なかなか展示品が見えない。ケース内の上部に写真が貼ってあり、何が展示されているのかは知ることができますが、いかんせん人の頭ばっかりで実物がなかなか見えない。

 剣の写真が掲げられたケースで実物にたどり着いたら10cmくらいの小さいのんやったので、奥さん「やっぱり奈良時代には一寸法師がおったんや」

 とてもじっくりと満足いくまでというわけにはいかず、目玉商品以外は跳ばし跳ばしでチラ見しながら、人の波をかき分けて出口へと進みました。まあ、そこそこ楽しめました。

 ところで、9,000点以上のお宝のすべてが超絶希少価値というならば、そのうちのいったいいくつが国宝に指定されているのか、という話を以前テレビで観たことがあります。

 答えは「ゼロ」。宮内庁管理の文化財は文化財保護法による国宝、重要文化財等の指定の対象外で正倉院の宝物はすべこれにあたります。国宝や重要文化財の指定は、たぐいまれな日本の宝物を適正に管理して棄損、消失、流出を防ぐための制度であり、もともと「勅封」で皇室、宮内庁が厳正に管理している正倉院の宝物、いわゆる「御物」は、あえて国宝に指定する必要もないわけなのです。なるほど。

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