異空間の腕時計

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 最近は腕時計をつけない人が増えているとか。そいやそうかなと思います。昨今時刻表示は街中に溢れているし、携帯電話やスマホがあれば時刻を知る用は足ります。結局は、慣れの問題で、ずっと腕時計しているから時刻を知りたいときには左手首を見る習慣ができているということで、なけりゃないで困らないのかなと思います。

20170810_054729290_iOS.jpg ファッション要素もあります。機能よりもアクセサリーとしてのリストウォッチ。かつてSEIKO の「なぜ、時計も着替えないの」というキャッチコピーがありました。こだわる人は装いに併せて多くの時計を使い分けるわけです。

 私はというと、普段使っている腕時計はもう20数年前にハワイで買った、当時流行ってたTAG Heuer のダイバーウォッチのペアモデルです。私より老眼が進んだうちの奥さんはもう使うことがなくなりましたが、私は以来ずっと毎日使ってます。

 この他に冠婚葬祭用のドレスウォッチをひとつ持ってますが、日ごろ使っている腕時計はこの2本がすべてなのです。すくなっ。

 初めての腕時計は、高校に進学した際に買ってもらったセイコークオーツ。ぶ厚くて、裏側にボタン電池の蓋がついてて自分で電池交換できるタイプでした。この時計を社会人になるまでずっと使ってたのです。何かの折にベルトが切れて、急ぎ買い求めたのがそのシンプルで軽いドレスウォッチで、以来ずっと普段使いしてました。そして結婚してタグホイヤーと。

 これまでの人生ずっと日常的に腕時計つけてたし、旅先で買ったり人からいただいたり懸賞で当たったりと多くの腕時計を入手してはきたけれど、主に使ってたのは3つだけということになります。あらためて物持ちがいいことよと我ながら感心します。

 さて、このホイヤー、ここ数年1年で1分ほど進むようになりました。なんせ四半世紀前の製品と考えれば、まあ経年による劣化もいたしかたなしかなと思っていたところ、先日不思議なことがおこりました。20170810_054652675_iOS.jpg

 あるホテルのクロークで、このホイヤーを入れたまま鞄を預けたのです。用事が済んで鞄を受け出し、ホイヤーをはめてしばらく経ったころ、ふと世間一般の時刻より約30分遅れていることに気がつきました。

 「あり?」

 電池かなと思ったのですが、前回交換してまだ約1年しか経ってないし、電池が切れる前には秒針が2秒刻みに切り替わる機能がついてるのに、そんな兆候は無かった。電池切れではない。壊れたかなと思いつつ時刻を合わせたところ、その後今に至るまでまったく正常に動いています。

 クロークにあった数時間の間に約30分の遅れが生じ、それ以降正常に戻ったわけです。つまり、あのホテルのクロークの中だけ時空が歪んでいたとしか考えられません。

 後日談があり、先週月曜日職場で話しているときのこと、「今日が8日やから...」ホイヤーの文字盤見て言ったところ、「今日は7日ですよ。」「え?」こんどは日付がいちにち進んでいたのです。日付を自動修正する機能はついてないので、小の月が終わったときには手動で日付を進める必要があります。これを忘れて月初めに日付の表示が1~3日遅れてしまってたということはよくあります。しかし、進むことはありえない。ホイヤーがまた説明のつかない謎の動きをしたのです。

 いったいあのホテル、クロークの時空の歪みの中で何が起こっていたのか。ホイヤーに聞いてみても返事はありません。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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