2017年8月アーカイブ

ワインセラー

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 今朝は少し涼しい。窓を開けるとじゃっかん乾いた心地よい風が入ってきます。もう冷房はいりません。とうとう今年の夏も去っていく気配を漂わせる朝です。

 突然ですが、私はワインに関する造詣はまったくといっていいほどありません。ビールに関してはいささかのこだわりがありますが、ことワインについてはテレビのバラエティ「芸能人バカ舌格付チェック」に出てるタレントをバカにできないのです。一本数万円のんをいただいた経験もないことはなくて、確かにすんごく美味しかった。スーパーでいつも買う千円のワインとの違いがわかるほどには味覚バカではないのですが、コストパフォーマンスと味覚中枢の満足度合いを比較較量すると千円のんに軍配を上げるわけで、そういう意味では味が分からないということになります。wine.jpg

 知り合いには、ワインが大好きかつ非常に詳しくて産地についてウンチクを語る方もいますが、「ふ~ん」と思うだけです。ひとつにはそんなに酒が強くないということもあります。コース料理で一皿ごとに合うワインをソムリエと相談できるほどの強固な肝臓を持つ人をうらやましいと思う一方で、そんな人は楽しみが拡がる分出費も大変ね、とか思ったりもします。

 そんなわたくしが、なんでまた今日はワインの話かということですが、実はまたぞろ朝日新聞にもの申したいということなのです。

 昨日の三面記事です。朝日が必死にネガティブ・キャンペーンを繰り広げている例の加計学園問題で、学園が建設予定の獣医学部建物にワインセラーやビールディスペンサーを置く予定であったことをあげつらってます。

 学部の新設を審査する大学設置・学校法人審議会は今回、加計の獣医学部を保留としましたが、学園側は指摘事項を補正しいずれ計画どおり設置が認可されるでしょう。地元今治と学園の積年の努力が結実し、規制緩和の効果で、必要以上にガードされてきた獣医師会の既得権益に風穴が空くことになります。競争が始まることで教育と研究の質が高まり、獣医師不足に悩む日本の畜産業にも好もしい影響がおよびます。これまでも書いてきたとおり、今回の加計学園の獣医学部新設という事業展開と、その審査の過程にはなんら問題とすべき点はありません。20170825_075004654_iOS.jpg

 ところが、朝日をはじめとする左翼暴力集団は、なぜかこれが気にいらない。

 安倍憎し、加計憎し、どうあっても獣医学部の新設置やらせてなるものかとばかり、探してきたイチャモンの材料が「建物にワインセラーがある」ということです。

 さて、何がいけないのって話ですが、記事をしっかり読んでもそれについては書いていません。しいて言えば「民進党が『学校教育機関上、何も関係ない』などと批判していた」というくだりでしょうか。新聞のくせにおかしな日本語やなという点は置いといて、教育に関係のない施設がキャンパスにあってはいけないのでしょうか。

 ワインセラーのある大学なんてたくさんあるんやないですか。サービス産業たる大学はこんにち、いかに学生のアメニティ空間を充実するかに非常に気を使っています。地域に開放されたレストランは学生以外にも多くの人が利用します。学術交流が盛んに行われる大学にあっては、学外からのお客様との懇親が非常に重要であることは、一般社会の様々なビジネスシーンと同じです。キャンパス内で一献交えるなんて、ほとんどの大学で日常茶飯事です。そのためにはワイン庫もビールサーバーも当然必要な設備です。それを「教育と関係ない」ということのみで、まるで何か極悪の所業をしているかのように騒ぎ立て、鬼の首をとったがごとく嬉しそうに記事にしてるのです。

 それとも、こんな設備に国が補助金をつけるべきではない、補助金の算定基礎となる書類に書くべきではないということを言いたいのでしょうか。百歩譲ってそうやとしても、これは過去にそういう書類があったという話で、申請時点では他の厨房設備に変更されて実際には計画に入っていないのです。自分でそう書いてるということは、現実にはワインセラーなんて無いということを理解し、認識しつつ記事にしているのです。

 ようするにこれは、加計学園は悪者で、したがってそれに加担した安倍総理もその一味である、悪い奴であるということを読者に印象づけたいがための記事に過ぎず、悪意があります。まるで下卑た週刊誌のような雰囲気を醸しています。

 この記事は醜い。天下の朝日新聞がこんなことをやってちゃいけません。

日出る国の温泉

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 2年ぶりのお伊勢参りから夕刻に帰ってきました。

 そして、明日はなんと職場の研修旅行に出発ということで、金曜日のブログ更新となっております。20170817_042425365_iOS.jpg

 お伊勢参りとはいうものの、例によって南鳥羽の定宿で温泉に浸かってのんびりするのが主な目的で、「神さん詣では口実」なんていうとバチがあたりますが、日本人の心の故郷の近くを素通りすることは面目ないわけで、せっかくの機会、神様に日ごろの感謝を捧げ、神の国日本国民たるわが身のアイデンティティを再確認するわけです。もう何回目になるかなあ、去年は例の伊勢志摩サミット開催につきいろいろとやっかいなんで見合わせましたが、それまでは何年か続けて来たような気がします。主にうちの奥さんとですが、職場で永年勤続表彰もらった記念に、同期の連中と来たこともありました。

 なぜか雨にたたられることが多かったのです。前回などは出発の前日に台風が通過し、やれやれ通り過ぎてくれた、予定どおり行けると思って出かけたところが宿へと続く伊勢二見鳥羽ラインという自動車道が水没、山崩れで通れない。途方に暮れたのち、迂回路を見つけ事なきを得て遅れたけれどなんとか到着したなんてこともありました。

 ところが今回は昨日、今日と好天に恵まれ、ゆっくりとお参りし、そのあとの温泉も堪能しお盆休暇最後の骨休めで英気を養えました。世間はまだまだお盆休み中ということで、伊勢神宮は壮絶な人出です。まず、クルマを置くのに一苦労。市内に入る際に「駐車場90分待ち」という電光表示が出てたので、いったいどうなることかと思ったところ、案外30分ほど待って参道に一番近い駐車場に停めることができました。ラッキー。これもご利益か。20170817_062739712_iOS.jpg

 式年遷宮から4年経ちました。神域への架け橋「宇治橋」も白木の鳥居も4年間分の時の経過が刻まれてます。いつもお参りするのは夏なので、セミの声だけは変わらんなあと思いながら、無事に参詣を済ませ、颯爽とお目当ての宿に向かいました。

 宿の「御宿The Earthは3回目です。リピーターです。世俗と隔絶された断崖絶壁の立地よし。部屋の源泉掛け流し温泉露天風呂よし、大海原の眺望よし。シンプルな室内よし。食事よし。静かな雰囲気よし。ラウンジのサービスよし。夜食の気遣いよし。気に入ってます。

 ここは岬突端の絶壁の上、東南の方角に向かって建てられてます。今回良かったのは、東向きの部屋やったこと。そう、日の出が見えるのです。これは3回目にして初めてでした。昇る朝日は出勤の日はほぼ毎日拝んでますが、水平線からの日の出をじっくりと見たのはたぶん初めてではないでしょうか。感動の瞬間。チェックインの際、宿の人に「明日の日の出は5時15分ですよ」なんて教えてもらったらもう、その時刻には是が非でも起きてないといけないですよね。部屋の温泉に浸かっては飲み、飲んでは浸かりといういつものルーチンもそこそこに、やや早めに寝ましたよ。20170817_202126000_iOS.jpg

 そして今朝対面した海面からの日の出、やはりいいもんです。わたしも日出る国の人なんやなあと実感する瞬間です。快晴とはいきませんでしたが、雲間から控えめに顔を出す朝日もそれなりに情緒があるもんです。The Earth の名に叶う、地球の営みを体感できる絶景でした。

 朝日が昇るから起きるんじゃなくて
 目覚めるときだから旅をする

 思わずたくろうの「人生を語らず」を口ずさんでました。

 来年もまた行こっと。

異空間の腕時計

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 最近は腕時計をつけない人が増えているとか。そいやそうかなと思います。昨今時刻表示は街中に溢れているし、携帯電話やスマホがあれば時刻を知る用は足ります。結局は、慣れの問題で、ずっと腕時計しているから時刻を知りたいときには左手首を見る習慣ができているということで、なけりゃないで困らないのかなと思います。

20170810_054729290_iOS.jpg ファッション要素もあります。機能よりもアクセサリーとしてのリストウォッチ。かつてSEIKO の「なぜ、時計も着替えないの」というキャッチコピーがありました。こだわる人は装いに併せて多くの時計を使い分けるわけです。

 私はというと、普段使っている腕時計はもう20数年前にハワイで買った、当時流行ってたTAG Heuer のダイバーウォッチのペアモデルです。私より老眼が進んだうちの奥さんはもう使うことがなくなりましたが、私は以来ずっと毎日使ってます。

 この他に冠婚葬祭用のドレスウォッチをひとつ持ってますが、日ごろ使っている腕時計はこの2本がすべてなのです。すくなっ。

 初めての腕時計は、高校に進学した際に買ってもらったセイコークオーツ。ぶ厚くて、裏側にボタン電池の蓋がついてて自分で電池交換できるタイプでした。この時計を社会人になるまでずっと使ってたのです。何かの折にベルトが切れて、急ぎ買い求めたのがそのシンプルで軽いドレスウォッチで、以来ずっと普段使いしてました。そして結婚してタグホイヤーと。

 これまでの人生ずっと日常的に腕時計つけてたし、旅先で買ったり人からいただいたり懸賞で当たったりと多くの腕時計を入手してはきたけれど、主に使ってたのは3つだけということになります。あらためて物持ちがいいことよと我ながら感心します。

 さて、このホイヤー、ここ数年1年で1分ほど進むようになりました。なんせ四半世紀前の製品と考えれば、まあ経年による劣化もいたしかたなしかなと思っていたところ、先日不思議なことがおこりました。20170810_054652675_iOS.jpg

 あるホテルのクロークで、このホイヤーを入れたまま鞄を預けたのです。用事が済んで鞄を受け出し、ホイヤーをはめてしばらく経ったころ、ふと世間一般の時刻より約30分遅れていることに気がつきました。

 「あり?」

 電池かなと思ったのですが、前回交換してまだ約1年しか経ってないし、電池が切れる前には秒針が2秒刻みに切り替わる機能がついてるのに、そんな兆候は無かった。電池切れではない。壊れたかなと思いつつ時刻を合わせたところ、その後今に至るまでまったく正常に動いています。

 クロークにあった数時間の間に約30分の遅れが生じ、それ以降正常に戻ったわけです。つまり、あのホテルのクロークの中だけ時空が歪んでいたとしか考えられません。

 後日談があり、先週月曜日職場で話しているときのこと、「今日が8日やから...」ホイヤーの文字盤見て言ったところ、「今日は7日ですよ。」「え?」こんどは日付がいちにち進んでいたのです。日付を自動修正する機能はついてないので、小の月が終わったときには手動で日付を進める必要があります。これを忘れて月初めに日付の表示が1~3日遅れてしまってたということはよくあります。しかし、進むことはありえない。ホイヤーがまた説明のつかない謎の動きをしたのです。

 いったいあのホテル、クロークの時空の歪みの中で何が起こっていたのか。ホイヤーに聞いてみても返事はありません。

 また、超特大の台風が南西から列島を窺っています。災害続きの九州はまた弱り目に祟り目。被害が少ないことを祈ります。大阪でも先日来、風が強い日が続いています。おかげで炎天下の真夏日でも体感温度は少し下がるような気がしましたが、台風接20170723_024926358_iOS.jpg近によるものとなると、喜んでもいられません。

 さて、ちょっと前の話になりますが、先月、金沢工業大学がその所蔵する膨大なポピュラーミュージックのレコードを公開した展覧会「世界を変えたレコード展」というイベントがありまして、たまたま用事があって出かけたついでに覗いてきました。

 金工大は何年か前に、同じく所蔵する世界史上の超稀覯本を「世界を変えた書物展」として惜しげもなく公開したことがあり、その量、質ともけたはずれのスケールの様子については、このブログでも書きました。今回、同じようなノリのイベントを、場所も同じ梅田グランフロントで行ったわけです。今回も入場無料。ありがたい話です。

 膨大な数のLPレコードが、リリースされた順番に分かりやすく趣向を凝らして展示されています。すべてポピュラーミュージックです。20170723_023121549_iOS.jpg

 1枚のアルバムには、それが世に出た時点のそのアーティストそのものが表現されています。この凝縮されたリアルタイム感こそがポップスの命です。今現代、例えばベートーヴェンの楽曲を誰かが演奏するとその誰かの音楽として評価されますが、ビートルズやキャンディーズのナンバーを誰かが演奏してもそれは「カバー」に過ぎません。ポップスはその時代に、そのアーティストが世に出したことに意義があるのであって、ここがクラシック音楽と違うところです。

 さらに、ポピュラーの名のとおり身近、お手軽で親しみがあり、ひょっとしたら自分にもできるかも知れないなんて思わせるところがあります。演奏する楽器も大半は独学で、音楽大学で専門的なレッスンを受けたというアーティストは少ない。最近では少なくなりましたが、昭和のJ-POP(歌謡曲)では放送事故かと見まごうほどの超絶下手クソなアイドルがテレビで平気で歌ってました。つまり、裾野が圧倒的に広いのです。かくしてポップシーンは発展を続け、クラシック音楽同様に人類の大きな財産となって今に至っているわけです。20170723_023334414_iOS.jpg

 会場内には壁一面に長大な年表が掲示されてて、その時代時代の主要な出来事と、もちろんミュージックシーンにおける出来事なども書かれてます。その年のヒット曲も詳細に書かれてて、これを追っていくとポップスの歴史と自分史とを照合して懐かしさに浸ることができます。この曲が街角で流れてた頃、自分はどこで何をしていたかということです。これぞポップスの醍醐味。クラシックではこうはいきません。

 「キャンディーズ解散コンサート」という記事のちょっと右、つまり少し時を経たあたりに「サザン・オールスターズ デビュー」という記載があります。ということは、この両者の活動時期はズレてて、「ザ・ベストテン」に揃って出たことはなかったんやなどと妙に納得するなど、若いころの記憶が甦ってきて、楽しい。

 その時代を象徴する政治性が強いものもあります。また、純粋に楽曲が素晴らしいいわゆる「名盤」がたくさん展示されてます。中には、私も持ってるのんがいくつかあって楽しい。また違うコーナーではジャケットのデザインに焦点を当てて展示しており、眺めているとレコードジャケットはそれ自体がアート作品であるということが分かって、楽しい。20170723_023920030_iOS.jpg

 もちろん、実際にレコードを再生しているコーナーもあります。パナソニックが後援してるとかで、テクニクス(Technics)ブランドの、見るからに高級そうなオーディオセットが鎮座し、プレーヤーで黒いLP盤がくるくる回ってます。曲はイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」。CDのデジタルの音とは微妙に違う、なんというか温かみのある音で楽しい。

 楽しい、楽しいで、いつのまにか時間が経過し、気が付くと次のご用事に向かうべき時刻が迫ってきました。入場無料やし、またもっかい来よ、と思ったところがなんとこの日がイベント最終日。もっと早く気が付くべしでした。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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