出会い系事務次官

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 昨日から姪っ子の結婚式に出かけてまして、先ほど帰宅したようなわけで、疲れた身体にムチ打って今頃ブログの更新をすることとなりました。

 安倍内閣の支持率が下がってるそうです。

 まあそうでしょうね。ちょっといろいろとツッコミどころが増えてきました。しかし支持率下がっても今の日本で国民の信任を得て政権担えるのは自民党しかないわけで、支持率なんて政権内部の反省材料、抗争の火種にはなっても、民進党なんて泡沫政党が野党第一党という今の状況下では政権交代なんて夢のまた夢、余裕のアベちゃんの時代はしばらく続きます。

 安倍一強の中で支持率下げてるのは、いうまでもなく例の加計問題です。今日はちょっとこれを考えてみます。

kanmon.jpg 外交得意、アベノミクス、憲法改正など次々と新しい政策を打ち出してくる安倍政権、その政策自体の可否・評価は置いといて、人気に限ってみるとなかなかのもんです。だから、護憲・リベラルを旨とし政権批判をなりわいとしている一部マスコミとしてはどうにも面白くない。どっかの国が反日を国家存続と精神的安寧の拠り所としているのに似てて、安倍憎しを行動規範としている中でなかなか具体的で効果のある批判ポイントが見当たらない。悶々としていたところ、降って湧いた加計問題。ここぞとばかりに大キャンペーンを始めたわけです。なんだか、某国が旭日旗にイチャモンつけてきた過程によく似ています。

 しかし加計問題、結論言っちゃうと、こんなに大騒ぎすべき話ではないことは全国の大学関係者なら大概分かってるんです。

 発端は、文部科学省の天下り問題でした。

 役人天国、ひとたび官僚となれば定年まで安泰、余裕の人生が約束されてるわけですが、文部科学省のみならず団塊の世代のリタイヤを控えた省庁は天下り先の確保に苦しむようになってきました。出世レースから落ちこぼれたお荷物役人であっても官僚は官僚、きちんと天下りさせてやらないといけない。ところが省として組織的に天下り先を斡旋すると、またマスコミに叩かれて国民の批判に晒されるんでこれは避けたい。そこで省内の人間ではなくて、すでに文科省を退職したあるOBに特命でその仕事をやらせることにした。このOB氏、自らも辞めた時に全く必要もないわけのわからない団体を作ってもらってそこのトップに納まっており、その後後輩官僚の天下り先の斡旋を一手に担ってて、これがある程度うまくいってたわけです。ところがあるときこの仕組みが国民にバレちゃって、猛烈な批判に晒されました。

 かつて民主党政権の時代、天下りの見直しを政策に掲げたことがありましたが、結局ポシャっちゃいました。少しの制約は設けたみたいですが、あまり効果はありません。したがって当時も今も天下りに対する国民の視線は依然として厳しいわけで、文科省は大いに叩かれ、その結果否を認め国民に謝りました。その際に悪のボスキャラとして矢面に立たされたのが時の文科省の事務方トップ、前川喜平事務次官です。せっかく出世レース勝ち抜き上り詰めてトップにたったと思ったら、ひとり責任取らされる形で次官をクビになってしもた。憤懣やる方ないというわけで、静かに復讐を開始したのが今回の加計問題です。

 ときあたかもNHKと朝日新聞が例の怪文書をスクープした時期でした。「よっしゃー、これは官邸の横暴という構図にして、安倍総理やっつける材料にしたろ」というわけです。その後の展開は報じられたとおりですが、多少内閣支持率下がったけど野党がまったくだらしないから「決め手に欠ける」状態で、おそらくこのまま収束するものと思われます。 monkashou.jpg

 そもそも、安倍総理や官邸が大学の学部新設に対して指示をしたのは、いわゆる規制緩和に沿ったものでなんの問題もない。政治を官僚から政治家に取り戻そうという訴えは民主党政権時代からしきりに叫ばれてたもので、今回たまたま大学に関する政策やったけど、政治家主導で省庁に指示がとぶことは頻繁にあって、それでも官僚がいうこときかない場合も普通にあるわけです。今回も「総理の強い意向」といわれたところでダメならダメで無視すればいいだけです。さらに、どことは言いませんけど、大学の設置や学部増に関して政治家がらみの案件なんて他にもたあくさんあるわけで、今回の事案のみ大きく取り上げることがそもそもおかしい。

 それが証拠に、同じく獣医学部の設置申請を予定していた京都産業大学、このほど記者会見しましたが、特に被害者のようなトーンではありませんでした。マスコミとしては「総理の意向で不法に加計学園に便宜が図られ、そのせいでうちが迷惑を被った」と言わせたかったんでしょうけど、そんな話はまったく出てこない。当然です。大学関係者なら政治主導の認可なんてよくあることと理解しているし、京産大もバカじゃない。ここでマスコミに加担して官邸にたてついたところで将来にわたってなんのメリットもないことはよく分かってます。朝日新聞は今日も大きく特集記事載せてますが、思い通りにことが運ばない焦りがみえみえで、空しい大騒ぎがかえって哀れを誘っています。

 今回、野党に担がれた前川元事務次官、現役のときに文科のトップとしてダメならダメで毅然とはねつけるべきやったのにそれをせず、また一方では天下り天国の状況も全く見ぬ振りでそれを悪いことだとも考えず、クビになって初めて悲劇のヒーローのように登場して「あったものをなかったことにはできない」なんて、いったいどの口が言っているのかって話です。この男、座右の銘が「面従腹背」やそうで、人柄と仕事に対する姿勢をよく表してます。まったく政治と国民をなめた話です。

 理不尽と感じる要求が官邸からあったなら、大臣と相談するなりしてこれを毅然と断ることこそ事務方トップ、次官の仕事であって、出会い系なんとかのお店に夜な夜な調査にでかけることなんて、本当に必要なら部下の誰かにやらせればいいんです。本当に国民をなめてます。

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katsuhiko

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