2017年7月アーカイブ

どんなもんじゃ

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 昨晩はというか今日未明まで、中学校時代の友人たちと飲んで歌ってやっておりまして、今日はお昼前になってやっともそもそと起きだしてきたようなわけで、やっとブログを更新できるまでに二日酔いが回復いたしました。誠にもって面目ないような次第です。

 さて、先日、姪っ子の結婚式で上京したときのことです。20170716_032939027_iOS.jpg

 式場は東京ディズニー・リゾートで、実は私、生まれて初めて行きました。といっても、式、披露宴の前後にテーマパークを楽しんだというわけではありません。おりしも海の日連休最中の壮絶な人手の中、いちにち炎天下に身を置く自信はありません。式場のホテルの窓からシーのアトラクションの一部を眺めることができたので、今回はこれで十分楽しんだ気になり、ディズニーをこってり堪能するのは、もっと気候のおだやかな頃に日をあらためてということにした次第です。

 思えばプライベートで上京したのは5月、ポール・マッカートニーのライブ以来のことです。どうせ一泊するなら次の日はどこに行こう、普段あまり行くことがなくて、しかも体力を消耗しない楽しみ方ということで結局、月島に行ってもんじゃ焼き食べてきました。ディズニーでの夢のような非日常体験よりも、結局食い気というわけで、実にわが家らしい。

20170716_035657996_iOS.jpg 月島には以前、当の姪っこたちに連れてってもらったことがあり、大体様子は分かったというわけで今回はうちの奥さんと二人で向かいました。さすがに本場というわけで、もんじゃ焼き専門店が軒を連ねています。思い立って行ったので予約などしてなくて、前回行ったお店は満席で、すぐ向かいの別のお店に入りました。テーブル案内されてすぐに満席となり、あとから来たお客さんは断られてます。適当に入ったお店ですが、どうやらここも本当は予約がいる人気店やったみたいです。ラッキーでした。

 もんじゃ焼きって不思議な料理ですよね。料理っていうんやろか。関西ではおよそまったく馴染みがなくて、東京で大学時代を過ごした4年間も全然経験なくて、初めて食べたのは多分就職して以降と記憶しております。

 コナモン王国の関西ではもっぱらお好み焼きとたこ焼きで、多くの関西人はもんじゃ焼きとのファースト・コンタクトでは「うわ~、ゲ●みたい!」と壮絶な恐怖心と拒否反応をもよおします。わたしがそうでした。

 鉄板で焼きながら食べるところや、具のバリエーションが実に豊富なところはお好み焼きと似ています。しかし、完成時のルックスはまるで違ってて、もんじゃは生焼の状態で食していきます。お好み焼きのヘラ(コテ、テコ)に対して、ハガシと呼ばれるヘラのミニチュアのような道具を使用します。ヘラはお好み焼きを切り取って、下からすくって口に運びますが、ハガシは生焼けのモンジャ焼きの端の部分を上から押さえつけて、本体から「はがし」とって口に運びます。20170728_140704210_iOS.jpg

 実に美味しい。柔らかいぶんいくらでも食べられるという感じ。

 明太子、チーズ、エビ、餅、イカ、きのこ、そして豚キムチ。いろんなバリエーションを繰り返し楽しむうちにお代わりお代わりが進み、前日の披露宴の思い出そのままに、ミッキー・モンジャを焼いてみたり、ビールも進んで、なんだかんだですっかり満腹かつ酔っぱらってしまい、帰りの新幹線ではすっかり爆睡してしまいました。

 スタンプ・カードもらいましたが、さて、次回このお店訪れるのはいつのことになるのやら。

 お暑うございます。

 とうとう梅雨が明けて、セミの轟音をBGMに入道雲が湧き上がる逞しくも美しい日本の夏が今年もやってきました。猛暑には閉口しますが言ってみてもしかたがないこと。日本の四季の移ろいの素晴らしさをあらためて感じ、楽しみ方を工夫してみたいと思うこの頃です。

 さて、民進党党首の蓮舫参議院議員が、いわゆる二重国籍問題への対応として日本国籍を取得した証左として戸籍抄本の一部を公開し、会見、謝罪しました。「都議選の惨敗は党首の二重国籍問題が敗因」などと身内の民進党議員からも糾弾されていよいよ策に窮した末の醜態でした。himawari.jpg

 このことについて朝日新聞は「民進党は勘違いしている」とまたまた斜め上をいく主張を書いてます。「民進党の民意を受け止められない大きな原因は、そうした的外れな議員たちの言動にこそある」らしい。確かに、戸籍公開で仮に二重国籍問題が終結したところで(してないけど)、民進党の指示が上向くことなんかあり得ません。それは朝日の言うとおりです。しかし、国民の多くがこの問題に固執するのは、蓮舫という人間が我が国の法令に違反していながら何のお咎めもなく公党の党首として活動していることにあります。蓮舫党首に疑惑を晴らすように迫った民進党議員の判断については評価するべきです。

 やるべきことを勘違いしている民進党と、国民の思いを勘違いしているマスコミ。まあどっちもどっちではあります。

 ともあれ、安倍内閣に対して加計だの稲田だの説明責任を求めて追及したい蓮舫自らが、国民の多くが抱く疑問に対して説明責任を全く果たしていないという批判に耐えきれなくなったわけですが、今回の戸籍の一部等開示で結局さらに疑念が増す展開となりました。

 まず、あまりにも遅かった。二重国籍問題が取沙汰された当初、似たような事例の国会議員がほかにもいたけれど、その人たちは直ちに日本人であることの証左である戸籍を示して国民の納得を得ました。公人として当然の振る舞いです。ところが蓮舫はそれを行わず、自身の国籍についての説明は二転三転し、戸籍開示については「憲法違反」だの「プライバシー侵害」などと実に1年以上逃げ回り、自党からの突き上げがあってやっと今回の開示に至りました。遅れた理由は自分の子供に台湾籍を取らせるためにこの時期まで待っていたということのようです。

 これもよく意味が分かりませんが、仮にその遅れた理由が真実であるとするならそれはそれで問題があります。国会議員の子が外国籍であることになんの違法性もありませんが、少なくとも私は、わが子を立派な日本人に育てようとしない人間に選挙で投票して日本の政治を委ねようとは思いません。R4.jpg

 さらに、今回の資料公開で蓮舫が2004年の選挙で初当選した際の公報に「1985年、台湾籍から帰化」と虚偽の記載をしていることが明らかになりました。また、国籍を選択する義務を長らく果たしていないことがはっきりしました。誰が見ても明らかな法律違反です。ある市民団体は、蓮舫を国籍法違反と公職選挙法違反で告訴しましたが、多くの国民の思いも同じではないでしょうか。

 会見の最後に「こうした開示は私で最後にしてほしい。多様性を認め合う共生社会を作りたい」などと述べたとか。まるで自分が被害者であるような口ぶりですが、被害者は虚偽の選挙公報に騙されて清き一票を投じた有権者です。

 あちこちで言われているように、蓮舫本人と一部マスコミは何が問題となっているのかについて理解しつつ、気づかないふりをして開き直っています。国籍や民族の多様性を認める認めないとか、また差別云々といった話ではまったくありません。外国人や二重国籍者の参政権についてはいろんな意見があっていいし、一概に否定するつもりはありません。問題となっているのは、法律で定められた「国籍選択」という国民の義務を長きにわたって果たさず、また国会議員の選挙に立候補するにあたって、虚偽の身上を国民に提示したことであり、これは多様性の受容などとは全く次元の違う話です。二重国籍者にも国政に参加する権利があるといわれればそういう考え方もあるかも知れません。しかし同時に、選挙で二重国籍者を議員には選びたくないという有権者の権利も厳然として保証されるべきです。その権利を蓮舫は蔑ろにしたのです。

 モラルの問題というレベルではなく法律違反の行為を行い、あまつさえその結果として不当に国会議員の地位に納まったわけです。あらためて蓮舫参議院議員は潔く議員を辞職するべきです。

出会い系事務次官

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 昨日から姪っ子の結婚式に出かけてまして、先ほど帰宅したようなわけで、疲れた身体にムチ打って今頃ブログの更新をすることとなりました。

 安倍内閣の支持率が下がってるそうです。

 まあそうでしょうね。ちょっといろいろとツッコミどころが増えてきました。しかし支持率下がっても今の日本で国民の信任を得て政権担えるのは自民党しかないわけで、支持率なんて政権内部の反省材料、抗争の火種にはなっても、民進党なんて泡沫政党が野党第一党という今の状況下では政権交代なんて夢のまた夢、余裕のアベちゃんの時代はしばらく続きます。

 安倍一強の中で支持率下げてるのは、いうまでもなく例の加計問題です。今日はちょっとこれを考えてみます。

kanmon.jpg 外交得意、アベノミクス、憲法改正など次々と新しい政策を打ち出してくる安倍政権、その政策自体の可否・評価は置いといて、人気に限ってみるとなかなかのもんです。だから、護憲・リベラルを旨とし政権批判をなりわいとしている一部マスコミとしてはどうにも面白くない。どっかの国が反日を国家存続と精神的安寧の拠り所としているのに似てて、安倍憎しを行動規範としている中でなかなか具体的で効果のある批判ポイントが見当たらない。悶々としていたところ、降って湧いた加計問題。ここぞとばかりに大キャンペーンを始めたわけです。なんだか、某国が旭日旗にイチャモンつけてきた過程によく似ています。

 しかし加計問題、結論言っちゃうと、こんなに大騒ぎすべき話ではないことは全国の大学関係者なら大概分かってるんです。

 発端は、文部科学省の天下り問題でした。

 役人天国、ひとたび官僚となれば定年まで安泰、余裕の人生が約束されてるわけですが、文部科学省のみならず団塊の世代のリタイヤを控えた省庁は天下り先の確保に苦しむようになってきました。出世レースから落ちこぼれたお荷物役人であっても官僚は官僚、きちんと天下りさせてやらないといけない。ところが省として組織的に天下り先を斡旋すると、またマスコミに叩かれて国民の批判に晒されるんでこれは避けたい。そこで省内の人間ではなくて、すでに文科省を退職したあるOBに特命でその仕事をやらせることにした。このOB氏、自らも辞めた時に全く必要もないわけのわからない団体を作ってもらってそこのトップに納まっており、その後後輩官僚の天下り先の斡旋を一手に担ってて、これがある程度うまくいってたわけです。ところがあるときこの仕組みが国民にバレちゃって、猛烈な批判に晒されました。

 かつて民主党政権の時代、天下りの見直しを政策に掲げたことがありましたが、結局ポシャっちゃいました。少しの制約は設けたみたいですが、あまり効果はありません。したがって当時も今も天下りに対する国民の視線は依然として厳しいわけで、文科省は大いに叩かれ、その結果否を認め国民に謝りました。その際に悪のボスキャラとして矢面に立たされたのが時の文科省の事務方トップ、前川喜平事務次官です。せっかく出世レース勝ち抜き上り詰めてトップにたったと思ったら、ひとり責任取らされる形で次官をクビになってしもた。憤懣やる方ないというわけで、静かに復讐を開始したのが今回の加計問題です。

 ときあたかもNHKと朝日新聞が例の怪文書をスクープした時期でした。「よっしゃー、これは官邸の横暴という構図にして、安倍総理やっつける材料にしたろ」というわけです。その後の展開は報じられたとおりですが、多少内閣支持率下がったけど野党がまったくだらしないから「決め手に欠ける」状態で、おそらくこのまま収束するものと思われます。 monkashou.jpg

 そもそも、安倍総理や官邸が大学の学部新設に対して指示をしたのは、いわゆる規制緩和に沿ったものでなんの問題もない。政治を官僚から政治家に取り戻そうという訴えは民主党政権時代からしきりに叫ばれてたもので、今回たまたま大学に関する政策やったけど、政治家主導で省庁に指示がとぶことは頻繁にあって、それでも官僚がいうこときかない場合も普通にあるわけです。今回も「総理の強い意向」といわれたところでダメならダメで無視すればいいだけです。さらに、どことは言いませんけど、大学の設置や学部増に関して政治家がらみの案件なんて他にもたあくさんあるわけで、今回の事案のみ大きく取り上げることがそもそもおかしい。

 それが証拠に、同じく獣医学部の設置申請を予定していた京都産業大学、このほど記者会見しましたが、特に被害者のようなトーンではありませんでした。マスコミとしては「総理の意向で不法に加計学園に便宜が図られ、そのせいでうちが迷惑を被った」と言わせたかったんでしょうけど、そんな話はまったく出てこない。当然です。大学関係者なら政治主導の認可なんてよくあることと理解しているし、京産大もバカじゃない。ここでマスコミに加担して官邸にたてついたところで将来にわたってなんのメリットもないことはよく分かってます。朝日新聞は今日も大きく特集記事載せてますが、思い通りにことが運ばない焦りがみえみえで、空しい大騒ぎがかえって哀れを誘っています。

 今回、野党に担がれた前川元事務次官、現役のときに文科のトップとしてダメならダメで毅然とはねつけるべきやったのにそれをせず、また一方では天下り天国の状況も全く見ぬ振りでそれを悪いことだとも考えず、クビになって初めて悲劇のヒーローのように登場して「あったものをなかったことにはできない」なんて、いったいどの口が言っているのかって話です。この男、座右の銘が「面従腹背」やそうで、人柄と仕事に対する姿勢をよく表してます。まったく政治と国民をなめた話です。

 理不尽と感じる要求が官邸からあったなら、大臣と相談するなりしてこれを毅然と断ることこそ事務方トップ、次官の仕事であって、出会い系なんとかのお店に夜な夜な調査にでかけることなんて、本当に必要なら部下の誰かにやらせればいいんです。本当に国民をなめてます。

台風の日の鰻

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 梅雨らしく、すっきりしないお天気が続いています。

 「すっきりしない」なんてネガティブに言いますが、古来日本人はこの梅雨と台風の恩恵でもって稲作文化を形成し発展させて、豊葦原の千五百秋に瑞穂が風に揺れる豊かな国を築いてきたのですから、大自然の営みすなわち八百万の神々への感謝を忘れてはならないわけです。

 しかし神様、時としてやりすぎてしまうことがあります。先週は台風と梅雨前線の活発な活動でもって、5日に島根、7日に福岡・大分に特別警報が発令されました。とくに九州の大きな被害の様子が伝わっています。近年、この手の災害が毎年のように起こっています。やはり地球温暖化が現実のものとして影響を及ぼし始めたのでしょうか。いかな科学技術の進歩をもってしても、人間はまだまだ自然現象を自在にコントロールする域には達していないことを思い知らされます。今回もまた、復旧が速やかに進むように祈るしかありません。

20170704_100400000_iOS.jpg さて、そんな台風接近の最中、思ったほど影響なかった大阪で、能天気にも久しぶりにウナギを食べてきました。鰻丼、大好きなんです。

 中央区北新町の鰻料理専門店「鰻 にしはら」さん。江戸前鰻の専門店で、友人が以前に行ってそのとび抜けた美味しさに驚嘆し、是非一緒に行こうとお誘いいただいたのです。こういう友達は大事にしないといけない。

 予約した待ち合わせの時刻より少し早めに着いたので、鰻の骨せんべいをつまみにして先に一杯やりながら待ちました。台風圏内の蒸し暑い中を歩いて辿りついたので、ビールの旨いこと。ほどなく友人も現れ、乾杯と。先付、ウマキときてメインロールの鰻丼、ハフハフいただきましたよ。なるほど、これは美味い。乗ってる鰻がボリューミーで、タレの味は濃厚やけどやわらかい鰻の身にしっかりとうま味が詰まっています。ごはんの量も適当。ビール飲んだこともあり、すっかりお腹いっぱいになりました。

 メニュー見ると「大(一尾半)4,700円」「中(一尾)3,300円」「小(半尾)1,900円」この日予約していただいたのは「中」。適量でしょう。「大」はこの1.5倍になるわけで、ちょっと多い。久しぶりに美味しい鰻を堪能しました。満足。

 昔読んだ「美味しんぼ」で、鰻は蒲焼、白焼など伝統的ないろんな料理法があるけど、一番美味い食べ方はなんといってもドンブリである、と書いてました。同感です。主役の鰻が冷めにくい上に、タレが染みたごはんとの相性が抜群なのです。やっぱり鰻はサイコ―。20170704_102136000_iOS.jpg

 健康診断の結果を見たあとで脂質、コレステロールの値を気にしながらも、やっぱり美味しいものには目がない今日この頃です。

 しかしこの鰻丼、昔に比べてかなり高価になってます。現在のウナギ養殖は完全養殖ではなく、天然のシラスウナギを捕獲して養殖場で育ててるわけですが、肝心のシラスの漁獲量が乱獲と環境の変化の影響で半世紀前の十分の一以下に減ってるとか。末端価格高騰も、さもありなんといったところ。

 その昔子供の頃、父に連れてってもらったデパートの大食堂で鰻丼を食べたことを覚えています。今思うと、こどもならそこはスパゲティかハンバーグやろ、ですがそれはさておき、その日わたしは初めて大阪風鰻丼いわゆるマムシ(間蒸し)に出会ったのです。お腹を空かせ期待に胸躍らせてお重のふたをパカッと開けた瞬間、なんと茶色いご飯の上に乗っているはずのウナギが見当たらんやないですか。絶望に打ちひしがれて父に訴えると「大阪の鰻丼はごはんの間に鰻が入ってるんや」と教えてくれました。幼い日の衝撃として特別記憶に残っています。昭和の時代、うな重は大食堂で子どもがお手軽に楽しめる庶民の味やったのです。

 願わくは鰻の完全養殖技術が一刻も早く実用化され、吉野家の牛丼とかわらぬ値段でこころゆくまで鰻丼を味わえる時代が再び来たらんことを希った、台風の日のお出かけでした。

 これまでにも何回か書いたことがありますが、わたしが自宅書斎で今使っているパソコンは今風のスタイリッシュな製品ではなく、もう何年も前に組み上げたゴッツイ自作機です。

20170630_113653807_iOS.jpg 最近になってmacbook proを買ったわけですが、使用頻度は圧倒的にメインの母艦機の方が多い。仕事半分遊び半分で、ネット、Office、音楽、写真の管理、買い物などはば広く使ってて、ここ数年はブログの更新も楽しみな時間となってます。ゲームなどはやりません。のめりこみやすい性格なので、貴重な時間が非生産的な作業に費やされることは避けたいのです。

 長く使ってると、なんだかんだで維持費がかかってます。特に消耗品であるHDD(ハードディスク・ドライブ)はかなりの数こわしては付け替えを繰り返してきました。経験から「このストレージはそろそろ死期が近い」ことを察知したときは、書類や写真、音楽など、いろんなデータを頻繁に、かつ慎重にバックアップします。そして、予想通りクラッシュしたHDDの残骸が溜まっていくのです。

 また、PCの進化、扱うデータ量の増大に伴って、壊れてはいないけど新しいドライブに交換する必要が生じます。初めて買ったパソコンのHDD容量は450MBでしたが、現在の総容量は約5TB。実に1万倍以上です。この間わずか20年。扱えるデータ量が等比級数的に増大しており、すさまじい技術革新といえるでしょう。大型自作機なので筐体内部の空間には余裕があり、古いHDDをデータ保存用にこれまでどおりにつないでおくこともできますが、使わない部位にまで通電しておくことはエコではありません。その結果、壊れてはないけども取り外して引退するHDDもまた溜まっていくことになります。20170630_115632045_iOS.jpg

 そんなことを繰り返してきた中で、ひとつ困ったことが生じました。記憶にある、あるデジカメの写真データが、PC内の膨大な空間のどこを探しても見つからないのです。とりはずして置いてある古いHDDにもデータは残っていない。これは悔しい。

 消去した覚えはないので、どうやら壊れたHDDに残っているのではないかと思い始めました。破損したHDDからのデータサルベージ(抽出・復元)は、素人にはおよそ不可能な領域です。かといって、専門業者に頼めば数万円から数十万円の費用がかかるし、しかも今回は求めるデータが必ずそこにあるという確証がないのです。

 そこで、われながら無謀とは思いましたが、そのデータが残っているのではと思われる動かなくなったHDDを、ダメもとで自分で修理してみることにしました。

 ネットでHDDが動かなくなった場合の対処をあちこち検索しました。当然のことながら、圧倒的に多くのサイトで「専門業者に任せるしかない」という一般的な通説が主張されてますが、わずかに「自分でチャレンジする」方法を詳しく紹介するところがありましたので、そこで修理の手順を勉強しました。

 HDDは、超精密機器ではあるけれど、構造自体は実にシンプルな機械です。手順を間違わなければ、やるべきことはプロでも素人でも同じ。諦めるのはできることをすべて試してから、という正常化バイアスに背中を押され、果敢にチャレンジ開始。

 通電してもモーターが回転しない場合に考えられ原因は、モーターそのものか回路基板の不具合のどちらかで、モーターが壊れてる場合は万事休す。内部からディスクのみをとりだして別の同じ機種に移植してという作業はクリーンルームもない素人には歯がたちません。しかし、回路の不具合であるならば、基盤のみを交換することはそんなに難しい作業ではありません。この方法に賭けてみます。

 古い製品なので同じ機種の新品は売ってません。Y!オークションで手に入れました。ネットで教わったとおりに壊れたHDDの基盤とモーター部分との結線をはずし、基盤の特殊形状のビスをはずし、替りに新しい(中古やけど)機種からはずした同じ基盤を取り付けました。

 電源につないでPC立ち上げます。さあ、モーターは回ってくれるのでしょうか。ワクワク・・・

 ダメでした。やはり文系人間には、ここいらが限界です。無くしたと思しきデータはきっぱりと諦めて、前向きに生きていくことにします。やれやれ。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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