ハガキ上がる

| コメント(0) | トラックバック(0)

 天下りあっせんスキャンダルで文部科学省の次官をクビになった前川という人。当時マスコミはこの男を不逞官僚の見本みたいに散々こきおろし、一部では税金で私腹を肥やしたんやから収賄罪で立件すべしとまで書いてました。ところが、クビになった腹いせに安倍政権にたてついた形で野党に担がれるようになると一転、勇気ある告発者だなどともてはやされてるわけです。いつもながらマスコミの無節操、傍若無人ぶりにはなんとも腹がたちます。

 さて、大多数の日本人にはなんの影響もない獣医学部のことは置いといて、今日は世間の関心が大きい久しぶりの諸色高直のお話です。今月から郵便料金が値上げされ、ハガキが52円から62円になりました。hagaki62.jpg

 定型封書の82円は据え置きですが、定形外は重さごとに微妙に値上がりになってます。また年賀状に限っては昨今の売り上げの減少を考慮して52円のまま据え置きますが、季節を過ぎると10円切手を足さないとあかんのやそうです。そんなん、絶対に混乱しますやん。

 日本で初めて消費税が導入された1989年に封書(定型)が60円から62円に、ハガキが40円から41円に値上がりしました。その後、1989年にそれぞれ80円と50円に上がってからは、それまで使ってた62円と41円の切手がなんとも使いづらかった記憶があります。封書では18円、ハガキは9円余分に足さないと出せない。めんどうなんでハガキに62円切手貼ったりすることもあって、この場合郵政は12円の不当な利益を得ることになります。その後3年前の2014年に82円、52円に上がったときも同様です。消費者は本来ならば必要ない負担を負っていたわけです。

 日本の郵政は、切手ブームを奇貨として、理不尽にもいたいけな切手少年の僅かなおこづかいを搾り取り国庫を満たす鬼畜の所業を続けていた、ということを以前に書きました。それと同様に、郵便料金の値上げは、今回に限らず純粋な売り上げの増加だけでなく、このような隠れたせこい増益効果があるわけです。

 しかし、先日こんなことがありました。

kitte_fusoku.jpg わたしはいつもハガキは万年筆で書きますが、年賀状はインクジェット紙なので万年筆は使えません。そこで当時50円やった年賀状の余りは、手数料払って普通のハガキに替えてもらいました。そのあとすぐに料金改定がありハガキは52円になったのに、うっかり追加の2円切手貼り忘れて50円のまま出してしもたのです。何かの懸賞の応募やったと思います。

 当然、配達されずに「料金不足」で帰ってきました。そのとき思ったもんです。

 「返送でうちに配達するのも、宛先に届けるのも、郵便屋さんの手間は一緒やんか。いぢわる。」

 もちろん、自分勝手な暴論です。また逆に「料金不足の郵便物は宛先に届けず、返送もせず廃棄する」なんてことやったら、それこそ暴動がおきます。クロネコと熾烈な競争を強いられている郵政のこと、とてもそんなことはできません。つまり、私のようにきちんとルール守らない顧客の対応にも多くの人件費と経費を割く必要があるわけで、やっぱり適正な業務遂行のためには値上げもやむなしと理解できるのです。

 来年のお正月以降、年賀状を懸賞応募に使って10円足りない、という大騒ぎがしばらく続くものと思われます。せっかく値上げしたのに、人件費がかさみそうですね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/424

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ