一発だけなら

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 明日は早くから東京ドームでのポール・マッカートニーのライブに出かけるので、金曜日深夜の更新となりました。おっと、日付変わってもう土曜日か。日本人狂乱のG.W.突入です。

 さて、先日月曜日の朝日新聞、ひさびさに笑わせてもらいました。

 かつて有事法制に関して朝日が「(日本にミサイル撃ってきても)一発だけなら誤射かも知れない」と書いて、その能天気ぶりを白日の下に晒し日本中から冷笑を浴びた「一発だけなら事件」というのんがありました。2003年4月のことでした。

 それを今になって、政治部次長がコラム記事で自らとりあげたのです。といっても、もうバカなことは書きませんと反省したというわけではありません。

 曰く、作家の百田尚樹氏が(一発だけならと)朝日新聞が書いたといってるがウソである、検索したがそんな記事はなかった、「永遠のゼロ件」だった、と百田氏を揶揄してます。その言い分たるやなんと、一発だけなら誤射かも知れないという記述は確かにあったが「北朝鮮が」とは言ってませんよーだ、というのです。

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 政治部次長さんよ、気はたしかか。

当時、有事法制について日本中が大騒ぎしてたのは、1999年に発生したいわゆる北朝鮮の不審船事件や2001年九州南西海域で海上保安庁の巡視船が北朝鮮の工作船と交戦した事件などを受けてのことでした。そんな中有事法制の記事でわが国にミサイル撃ってくると書けば、北朝鮮のことに決まってるやないですか。当然朝日もそう認識して書いたはずです。

 それを、一般論として解説しただけと言い募る神経には、およそ怒りを通り越して呆れと哀れさを感じます。

 というか、当時この朝日の「一発だけなら事件」に関しては、ネット上で「誤射なら黙って撃たれろというのか」「一発が核ミサイルならそれで終わりではないか」などと総攻撃を受けてたわけで、朝日にとっては、数多い黒歴史の中でもこれは一番忘れたい事件であったはずです。それをまったく記憶にないがごとく「そんなことを書いたことがあったのかと思って検索してみた」なんて、白々しいにもほどがあります。

 今頃になって自らの恥部をあぶり出して記事にする意図もおよそ理解できませんが、その言い訳がまた小学生レベルで、何とも言葉を失います。黙っていればひとびとの記憶も薄れていくであろうに、何を血迷って「わたしはこんなにバカです、忘れないでください」とあらためて訴える必要があるのてしょうか。

 同じ記事の中で記者はまた「右傾化はスットコドッコイ化」であるとも言い募ってます。スットコドッコイとはまた趣のある表現を引っ張ったもんです。改めて意味を調べてみると「相手をののしって言う言葉で『馬鹿野郎』や『間抜け』と同じような意味」とのこと。右翼敵対勢力を罵倒するのに、単に「バカ」とか「あほう」とか言ったのではあまりにも品格に欠けると思ったのか、あえてこんな懐かしい罵倒語をもってきて読者に「ん?」と思わせるあたり進歩的な左翼記者らしい小賢しい知性を感じます。しかし策に溺れていっそうマヌケぶりを露呈しているところがいかにも朝日らしい。

P8280039.JPG さらに記事の終わりでは、北朝鮮の脅威を叫びながらのんきに俳句なんか詠んでると安倍首相を揶揄し「(そんな余裕があるのなら)キノコとりにでもでかけてはどうか」とも書いてます。ここで「キノコとり」とは、いうまでもなく今国会で議論されているテロ等準備罪法案の国会質疑で、お笑い集団民進党の座長のひとり「ガソリーヌ」こと山尾志桜里が「キノコを採っても共謀罪になるのか」と質したことを踏まえてのものです。記者はきっとこの質問がツボにきてたんでしょね。

 おそらく朝日はこの記事で、右翼勢力が愛国心を強制することはおかしい。北朝鮮は脅威ではない、ということを言いたかったのでしょう。しかし、今のご時世でそんなことストレートに書くと誰にも相手にされないから、自分にとっては忌まわしき「一発事件」まで引っぱってきてなんとか控えめに書いたつもりが、見下したような言い回しが鼻につき、結局、陰湿・陰険な性格が露見する結果となり意図したところは見事に失敗しています。

 こんなことしてては、左翼リベラルからも早晩愛想を尽かされることになりますよ。

 朝日よ、しっかりしろ。

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