漱石終了

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 4月1日、新しい年度のスタートです。
 
 うちの職場でも新採用者や昇進者の辞令交付が行われるけじめの一日となります。今日は例によって広島へと向かい、今、帰りの新幹線の中でブログを更新しております。というのも明日日曜日は恒例となった高校時代の仲間たちとの花見宴会で一日京都に出かけ、おそらくはパソコンに向かう時間がないと思われるからです。
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 それにしても、あれからもう1年が経ったのか。桜の花が日本人の感性にフィットするのはその儚さゆえです。パッと咲いてあっという間に散ってしまう、毎年繰り返される儚さの饗宴が年度替わり目のシンボルとなり、光の速度で過ぎ去って行く歳月の虚しさと無常の真理を日本人に知らしめます。世界各国の例にそぐわずわが国の年度が4月スタートなのは、日本人の心に根ざした深い事情があるのです。
 
 さて、朝日新聞で続いていた「吾輩は猫である」の連載が終わりました。
 
 夏目漱石没後100年ということで、過去に連載された漱石の作品を再連載する企画のいっかんで、この企画はこれで終了ということです。
 
 朝日はこの企画で、およそ100年前に連載された漱石の5つの作品と、「ホトトギス」に連載され漱石最初の長編として人気が高い「吾輩は猫である」の計6つを次のとおり現代に復元しました。
 
「三四郎」 再連載:2014年10月1日~2015年3月23日
「心」 再連載:2014年4月20日~9月25日
「それから」 再連載:2015年4月1日~9月7日
「門」 再連載:2015年9月21日~2016年3月3日
「夢十夜」 再連載:2016年3月9日~3月22日
「吾輩は猫である」 再連載:2016年4月1日~2017年3月28日
 
 また朝日は、連載に合わせて、切り抜きをスクラップするための専用ノートを作りました。「三四郎」「心」は販売店で無料配布してて、太っ腹!とか思てたら途中から金とりだして、「それから」「門」は1冊100円、「吾輩~」は150円に値上がり。タダで餌を蒔いといて、集まってきたところで有料に切り替える、ディアゴスティーニみたいな商売で、新聞社といえど商才に長けてます。IMG_7989.jpg
 
 これまで何回か書いたように、わたしはまんまとこの商法に引っかかってしまい、全編をスクラップし続け先週コンプリートしました。いったん始めてしまうとやっぱり途中でやめちゃうことはかなり抵抗があるわけで、出張や旅行で途切れそうになる危機を乗り越えて2年と半年、われながらよく続いたと思います。企画に乗せられやすい、つくづくミーハーやなぁということです。しかし、おかげで長らく忘れてた漱石の名作をじっくりと読み返すいい機会にはなったわけで、まあよかったということにしときましょう。
 
 この企画に限らず、新聞読んでて仕事関連や趣味の関係で気になった記事は切り取って保存してます。また、スマホを持ってからはパシャッと「写メ」撮って、evernoteにアップして保管することも多くなりました。溜まる一方です。しかも整理が下手で、新聞紙の切り抜きも写真データもどっかにいってしもて、結局保管してからいちども読んでないものも多い。溜まった切り抜きをジャンルごとに整理して、ゆっくりと読み返すようなゆとりが必要です。
 
 中には、後で見てどういう意図でとっといたのか分からない切り抜きもあったりで、こうなると老化の進行を感じてさみしくなる、春の陽射しがまぶしい今日この頃です。

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