2016年12月アーカイブ

牡蠣とアニメと

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 クリスマスです。
 
 イエス・キリストの降誕を祝うキリスト教世界では最も重要な宗教上の祝日が、いつのまにかサンタクロースよろしく互いにプレゼントを交換したり、ケーキを大量消費してみたりと変な風習が生まれ、独特の雰囲気を形成して平成の今日に至ります。およそキリスト教とは関係ないのですが、多くの人が年末の忙しない最中、クリパで家族や友人たちと楽しいひと時を過ごす、お正月と並び称される風物詩としてわが国でも定着しました。おもしろいもんです。商魂たくましい業界関係者の努力の結実といえるでしょう。
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 最近では、家族や恋人たちとは縁がなくひとり過ごす「クリぼっち」にまでその触手を伸ばし、お一人様用のケーキやツリーを売りだしたり、レストランでカップルたちを後目に一人で楽しむメニューを作ったりと、様々な楽しみ方を提供しているとか。恐ろしきは商魂です。まあ、それで景気が上向いてくれれば結構な話です。
 
 さて、昨日は梅田の常翔学園梅田キャンパス「OIT梅田タワー」に先行オープンしたオイスターバー「ワーフ」に出かけました。
 
 実はここ、仕事の関係でもうすでに何回か訪れてるのですが、奥さんとプライベートでは初めてです。
 
 わが家では過去、ハワイで2年連続生牡蠣に当たった黒歴史が伝えられており、長くトラウマになっていたのですが、昨日は、結果大丈夫でした。アメリカの牡蠣がダメやったということです。日本の食材管理の水準は世界一であって、体調にまったく異常をきたしてません。怖いのは、味をしめた奥さんの連れてけ攻撃が激化することです。
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 梅田界隈にはすでに大きなオイスター・バーが何店舗もシノギを削ってるんで、新参入はしんどいのではとも思いますが、やるからには勝算あってのことでしょう。競争の激化は消費者にはありがたいところです。このお店は繁盛してほしい。
 
 昼間からビールとワインとおいしい生牡蠣をしこたま堪能したあと、映画を観ました。映画館で映画観るなんてホントに久しぶりです。奥さんは人込みがキライなわがままなのでどうも足が遠のいてたのです。それが今回珍しく出かけたのは、やはり今年の締めに話題は押さえておかねばという、またぞろ単なるミーハー精神の発露であったのです。そう「君の名は」です。
 
 ストーリーうんぬんよりも映像のキレイさだけで価値がある作品は過去にもたくさんありましたが、この作品はまさにそれでしょう。実写かとみまごう圧倒的にリアルな緻密描写とともに、風景や自然空間の表現には度肝を抜かれました。あまりみる機会がなくて素通りしているうちに、現代のアニメはこんなことになっているのか。それともこの作品だけが特別なのか。事情に疎いので分かりませんが、実に素晴らしい映像でした。IMG_7548.jpg
 
 ストーリーは、はっきり言って分かりにくい。よくあるココロとカラダの入れ替わりにタイムスリップを加味してるのでやや混乱しました。なんとなく話は進み、おそらくはツジツマあってるんやろうけど、全く予備知識なしでいきなりの私としては観ながら理解するのにちょっと苦しかった。
 
 しかしクライマックスではやはり素直に感極まり、見終わったあとには爽やかな感動が残りました。そう、細かいことなんかどうでもいい。映画には、勢いで押し切るというようなテクニックもときに必要なのです。
 
 さて、おそらくはこれが今年最後のブログ更新となります。今年を振り返って…と書きかけて、「あれ、ついこないだもこれ書いたよな」と思いいたり、1年間がなんとも早く過ぎ去ってしまったことに愕然とします。日々の仕事に生活に精一杯を続けているうちに月日は進み今年もどうやら無事に年を終えることができました。いろんな人にお世話になった結果であるよなあと、毎度のことながらシミジミと思います。今年1年ありがとうございました。来る2017年が、どうか皆様にとって素晴らしい年となりますようにお祈りし、今年のブログおさめといたします。

胸骨圧迫

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IMG_7533.jpg 窓から差し込む日差しも穏やかな、いいお天気の朝となりました。運動不足解消を目論み、どこかハイキングにでも行こうかと思いながらぼんやりしてる間に時間が経っていきます。まあお出かけは午後からということで、まずブログの更新をと。
 
 昨日、「普通救命講習」というのんに行ってきました。
 
 3カ月ほど前のエントリーで「防災士」講習を受講したこと書きましたが、実はそれだけではダメでして、消防署で救命講習を受講してめでたく防災士の資格が得られるのです。
 
 で、わたしの場合タイミングがあわずなかなか受講できずにいたところ、このほどやっと近所の消防署に行ってきたというわけです。
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 救急救命といえばこれまでにも職場で何回か「AED」の講習がありました。今や街なかや役所、学校、公民館などの公共施設にはほぼ設置されてるこのAED、ここ10年ほどで急速に普及しました。そのきっかけとなったのが、2002年に高円宮憲仁親王殿下がカナダ大使館でスカッシュを練習中に倒れられて薨去されたことやそうです。この出来事をきっかけにして「心室細動」という言葉も急速に拡がり、対処の方法についての講習会が行われるようになったとか。
 
 急病人に遭遇したとき、まず119番に通報することは社会人の常識として100%浸透していますが、より確実に命を救うために救急車が来るまでにできることはないのかということで、この救急救命について多くの人に習得させようというのが昨今の世の流れなわけです。意識と呼吸がなくなった人をそのまま放っておけば死に至る可能性が極めて高い。救急車を待つ間に必要な措置を講ずれば、救命の可能性は飛躍的に高まるのです。何をするか。胸骨圧迫と人口呼吸、そしてAEDによる心蘇生なのです。
 
 これまでは「心臓マッサージ」とかいわれてましたが、胸骨圧迫と言ったほうがイメージしやすい。マッサージなんてもんじゃない、胸の真ん中を骨も折れよとばかりに思いっきり押し下げて、止まっちゃった心臓を人工的に拍動させるのです。全身に血液を送り出せるほどの強さがないといけないわけで、じっさいにやってみるとこれは想像以上に疲れる作業やと分かりました。日本の救急車来るまでの平均時間はなんとほぼ8分やそうです。早い。しかし、8分間この作業を続けることはひとりでは至難の業です。とても体力が持ちません。
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 しかも、30回ごとに人工呼吸2回を挟んでこれを延々繰り返します。そうこうするうちに誰かがAEDを探して持ってくるので、これを装着して電気ショックによる蘇生の作業も行います。電気ショックが必要かどうかはAEDが判断してくれます。「電気いらないよ」という場合でも、また「電気打ちなさい」という場合でもそのあとは胸骨圧迫再開です。平均8分頑張った頃にプロの救急隊員が到着するというわけです。
 
 人ひとりが命の瀬戸際にいるパニック状況下で、これだけの所作を果たして冷静にこなしていけるでしょうか。どうも自信がありません。しかし、それで人ひとりの命を救えるのです。講習を定期的に受けることで、いざというときに役にたてるようにしておこうと思った次第です。

モノその後

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PC116659.jpg いよいよ師走も半ばとなり、歳末にむけての気忙しさが募ってきます。天気予報では晴れるとのことですが、どんよりと雲が拡がってる日曜の朝です。午後から出かけるつもりなんでスッキリと晴れてほしいのです。
 
 さて、今日の話題、お隣韓国の大統領弾劾とかいう大騒ぎも面白そうですが、もっとお気楽に手近な持ち物のことにします。
 
 もう5年も前になりますが、ホームセンターで新しい掛け時計買ってきた話を書きました。780円の電波時計「誤差10万年に1秒!」なんてポップがついてましたが、ウソでした。
 
 使い始めて5年経った今でもいちおう動いてはいますが、一日にちょうど1時間遅れます。電波時計なんで夜中に自動的に修正して夜明けにはほぼ正しい時刻をさしてますが、夜になると1時間前の時刻を堂々と示してます。やっぱりお値段なりの性能であったということか。
 
 しかも、マンションでは強固な建物の柱と壁とに遮られ、電波時計は苦戦します。ふつうに壁にかけたりしたら正しくシンクロしません。いろいろやってみて確実に電波を捉えるために窓の真ん中に紐で吊り下げるという状態になってます。ブサイクこの上ない。「誰に見せるわけでもなく実用性重視」と言いつつ、うちの奥さんからは嘲笑を浴びてます。
 
 電波時計はいろんなイベントの記念品や景品の定番ですのでコンスタントに新しいのんがうちにやってきます。で、書斎にはこの気まぐれな時計以外に正しく作動する有名メーカーの電波時計がひとつあるので、これ捨てちゃっても不自由はしません。いかなモノへの執着が強い私とはいえ、そろそろ処分しようかなと思ってます。
 
IMG_7509.jpg ただ、どうも時計はデジタル表示よりアナログのほうが好きなんで、今度はホームセンターの "made in China"ではなく、それなりの品を買ってこようかなと思ってます。
 
 もひとつ、これも以前詳しく書いたラジカセのその後です。
 
 こちらはオーバーホール後問題なく動いていたのですが、2カ月ほど前のこと、突然音が揺れだして「やばいなァ」と思ってたところ案の定、ある日スイッチ入れてもまったく動かなくなりました。オーバーホールお願いした業者さんに相談したところ「多分モーターの寿命ですね」。こちらは時計と違って壊れたからって捨てちゃうつもりは毛頭ありません。今や超レアな人気ギアで買い替えることなどできない。そもそも壊れたジャンク品を買ってきてここまでレストアしてもらったのです。
 
 今度は心臓部のモーター交換ということになり、再び修理に出して約2カ月。このほど無事に治って帰ってまいりました。チマチマと修理にお金かけながら使ってること奥さんにばれたら、こっそり捨てられちゃいかねません。今回のリストアのこともナイショにしてます。

転売 NO?

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 昨日は高校時代の同級生たちとの忘年会に出かけてました。久しぶりにカラオケで熱唱したり、いつもどおりの楽しい時間を過ごし、次回の恒例花見宴会での集合を約束し、夜遅く帰ってまいりました。したがって今日はまったりと休養しております。
 日本社会の活動はおおむね4月スタートの年度サイクルなんで、師走やからといってオタオタすることはないのになんだか気ぜわしい気がします。理由は簡単、忘年会ということで宴会が増えるからです。今月の週末はすべて埋まりました。せいぜい体調に気を付けて乗り切っていきたいと思います。そんな中、仕事納め済んだら行こうと思って「第九」の演奏会のチケット買ってたのですが、なんとその日の夕刻まで仕事が入って、行けるかどうか微妙な状況になってきました。せっかく買ったのにもったいない話です。IMG_7502.jpg


 思えば、夏頃でしたか「コンサートのチケット転売禁止」について日本の音楽関係団体が新聞に意見広告を掲載したりHPを立ち上げたりのキャンペーンを行いました。アーティストや音楽団体の言い分は、コンサートのチケットを買い占めて高額で転売している業者やなんかがいて、それが原因でチケット欲しくても入手できないファンがいるということらしい。


 これに対して先日、橋下徹氏が「価値があるものは高く売れて価値が低ければ安く買い叩かれる。資本主義の原理で転売行為そのものには問題はない。物価を一定に維持して行くのは社会主義、共産主義。転売行為がなぜ問題になるのかさっぱりわからない」と発言し、議論となっています。


 わたしはどちらかというと橋下さんに賛成です。商取引は需要と供給のバランスで進んでいくものなんで、高額でも手に入れたいと思うファンがいるならそれが適正価額なのです。つまりコンサートの主催者が決めた定価がそもおかしいわけで、最初から最前列ン十万円ということにしておけば利ザヤが減って転売ヤーが介在する余地がなくなるのに、それをやらないで一律早い者勝ちで売っちゃうから、結果欲しくても入手できないファンがでることになるのです。

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 これに対して音楽団体は「単に資本主義の原則でチケットを売れば、多くの人気アーティストのライブは、金銭的余裕がある一部の人しか行けなくなってしまい、若者などは音楽から離れていき、ひいては音楽文化の衰退につながる」と反論します。また、転売ヤーがやってることはダフ屋とおんなじで犯罪である、という主張もよく聞きます。


 ダフ屋は、主催者がファンのために安く提供するチケットを買い占めて転売することで、主催者にもファンにも迷惑をかけています。したがって都道府県の迷惑防止条例で禁止されてて違反すると逮捕されます。しかしこれは、迷惑かけるほどのスケールで自分が行く気もないのに転売目的で買占めたりしたりするからダメということであって、そうでない場合は法令には違反しません。ですから、ネットオークションでの高額転売や、梅田の地下街にたくさんあるチケット屋さんのショーケースに並んでるコンサートやプロ野球のチケットが迷惑条例違反で摘発されることはありません。


 アーティストや興行主催業者にしたら、いくら高額で転売されても自分とこにはお金が入ってこないので、面白くないということでしょね。古書や中古レコードとおんなじなのですが、作家さんたちが、古書店あいてにして「古本の転売に反対します」なんて聞いたことありません。


 チケット転売をいっさい禁止するとなると、もしその公演日に用事ができて行けなくなったときには出したお金は全くのムダになり、空席がひとつできてしまいます。また、転売チケットとわかった場合には入場させないケースも出てきてるとか。どうしても観たいから高いお金だして買ったのに、行ってみたら入れてもらえないとなったら、こっちの方がより「音楽文化の衰退につながる」と思うのですがどうでしょうか。


 ちなみに私はくだんの「第九」、もし行けなくなっても転売したりしませんよ。誰か友人にでも進呈します。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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