よ!大統領

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 基本的にブログの更新は週末の朝ゆっくりとということで、週半ばには気になったことをネタとして覚えておくわけです。先週もいろいろあった中で、やっぱり世界中大騒ぎのアメリカ大統領選挙のことになるでしょか。
 
 大方の予想に反して共和党のトランプ候補が民主党のヒラリー・クリントン候補を撃破し、次期大統領に決まりました。びっくりポンです(ふるっ^^)。
 
 今回の選挙戦は歴史上最低最悪といわれてきました。「どちらが、より大統領にふさわしくないか」が選択の基準になったとか。確かに選挙戦目玉のテレビ討論はひどいもんで、両候補とも政策を語らず、相手候補の批判に終始する姿勢はリーダーとしていかにもみっともない。つまり、トランプに負けず劣らずヒラリーも、日本で報じられている以上に嫌われてたというわけです。HC&DT.jpg
 
 結果に至った要因は、人権やダイバーシティを重視する米国社会の風潮に対して待ったをかけたとか、大統領は強いアメリカを象徴することが必要でやっぱり女性ではダメという思いが根強かったとか、いろいろ言われてます。けど、どちらか、よりましな方を選ぶしかなかったとすれば、これはアメリカ国民にとってとんでもない悲劇です。だったら、はじめからこの二人以外の、みんなに好かれるもっとふさわしい人を代表に指名したらよかったのにとも思います。なんでこんなことになってしもたんでしょね。私の日々の生活にはさほど影響はないので、別にどなたがなってもええのんですけど、近い将来、朴槿恵みたいな事態にならないことを祈ります。
 
 ところで、注目すべきは一連の報道の在り方です。選挙戦から投票結果に至るまでの各メディアの伝え方には大いに問題があります。
 
 少なくとも日本のテレビ、新聞は、概ねトランプさんに批判的な論調を貫いてきました。こんな人物が大統領になったら困る、こんな人物が大統領になれるわけがない、世論調査を示して最早勝負あったのにトランプは撤退せずにまだ選挙戦やるのか、などなど。トランプ排除の世論形成を続けてきたわけです。米国民の意思、期待をほとんど把握しきれず、ヒラリーの勝利ありきで選挙戦を伝えてきました。そして結果が出ると今度は「世界中が驚きをもって伝えてます」ことを伝えてます。情けない話です。
 
 アメリカ大統領といえば、間違いなく世界最強のパワーをもつ、スーパー権力者です。その選挙戦において予想に反することなどあってはならないのです。結果的に米国民にはトランプ支持者が多かったわけで、少なくとも接戦の中で選挙戦が進んでいることは、きっちりと取材すれば把握できたはずです。取材業務の怠慢というほかありません。
 
 報じられてきた情報しかもたない大半の日本人には、なぜアメリカ国民がトランプを次のリーダーに選んだのか、まるで理解できません。つまりこれは、間違ったとは言わないまでも偏った認識によるものです。これまでメディアが創りあげた「いやなやつ」というトランプ像を刷り込まれてきた結果なのです。ものごとを公正に伝えることのむずかしさとともに、氾濫する情報の中から真実を見極めるむずかしさを思い知った一連の選挙報道でした。

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katsuhiko

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