違法ではないが不適切

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 美しい日本の季節は粛々と進み、とうとう本格的な梅雨が到来しました。職場はクールビズ励行で冷房温度が下がらず、微妙な蒸し暑さに耐えていると、かつて、キンキンに冷やして震えながら仕事してたバブルの夏の遠い日を思い出します。あの、飛ぶ鳥を落とす勢いで世界を席巻していたライジングサン・ニッポンの栄光の日々が再び来たらんことを夢見るこのごろです。
 
IMG_6635.jpg 今日はゴルフに出かけてました。プライベート、10時半スタートのまったりしたラウンドで、心配した雨もなく実に楽しいストレス解消の一日でした。お誘いいただいた職場の先輩に感謝です。また明日は早朝より釣行と、いつになくせわしない週末となってるので、間隙をぬって今時分ブログ更新しております。
 
 さて、最近の話題。東京都の舛添要一知事、あいかわらず徳俵に押し込まれ足の小指一本で踏ん張ってますが、クビはそろそろ時間の問題のようですね。一連の疑惑の説明、不適切なら結局アカンでしょ。「違法ではないが一部不適切」は今年の流行語大賞狙えそうです。
 
 まさかの逃げ切りもアリでしょうか。しかし奇跡的に辞任を回避したとしても、その後はレームダック状態で、知事職を遂行する資格も能力もすでにないことは本人がいちばん分かってるはずです。現時点の踏ん張りは、知事として都民の役に立ちたいわけではなく、報酬と退職金を少しでも多く手にするために開き直って罵詈雑言に堪えているにすぎません。人間、欲得のためにはここまで恥知らずになれるものなのでしょうか。怒りを通り越して感心してしまいます。
 
 ところで、舛添(元)東京都知事、自らの卑しい品性が禍いして政治生命が絶たれたわけで、政治家としてはもとより、もとの生業である政治学者、評論家、テレビのコメンテーターなんかとしてもその職に復することはむずかしくなりました。今後メディアを通じてどんなに素晴らしい著作・論文を世に問うても、どんなにいいお話をを力説しても、「あの」舛添が、ということで誰にも相手にしてもらえません。「しくじり先生」のオファーを待つのみの人生が始まります。
 
 思うに、このようないわゆるラべリング効果は今回の都知事に限らず、絶えることなく生じます。例えば、国会議員でtsuru.jpgは、本会議で「保育園落ちた日本死ね」のブログで政府を追及した野党民進党の代議士が政調会長に抜擢されたはいいけど、直後に事務所がありえない額のガソリン代を政治資金から使ってたことがバレて「あれは秘書がやったことで…」と弁解して沈没、という騒ぎがありました。この結果今後、山尾志桜里という名前が出るたびにたとえどんなに素晴らしい活動、言説を講じようとも。「ああ、ガソリン代横領のひとか」ということになるわけです。
 
 ベッキーの不倫で日本中大騒ぎになりました。芸人のスキャンダルは芸の肥やしとも言われ、いずれ復帰することもあるでしょうが、税金で雇われている政治家が民心に染みついた汚れた印象を払拭することはほぼ不可能なのです。
 
 古来、「政治とカネ」は兄弟のように連れ添って進んできました。そもそも政治資金というものの在り方がおかしい。民意を反映してよりよい社会を実現していくことが政治の役割であるとするならば、政治に金がかかることなどあってはならないのです。偽物の絵画コレクションや書道の中国服購入が政治資金として決済できる感覚は世間一般では通用しません。
 
 大勢いる議員センセイたちは、政党助成金や政治資金の削減にはまず取り組もうとしません。「正しいことを訴えれば国民は支持してくれます。したがって政治活動に経費なんてかかりませんから、議員歳費だけもらえたらそれ以外の政治資金なんていりません。」と言い切る政治家が出てきたら、主義主張はさておいて応援したいと思うんやけど、まあ、ムリか。

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katsuhiko

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