何事もないということ

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 伊勢志摩サミット、無事に終わったみたいで何よりです。
 
 伊勢神宮は去年お参りしたばかりです。その時にはサミット決まってたかどうか覚えてませんが、去年行っといてよかった。サミット期間中はとても無理やし、今後サミット効果で海外からもいちだんと観光客が増えて混雑きわまることでしょう。現地にとっては期間中の我慢のおかげでこれから恩恵が享受でき、ホクホクといったところか。
 
 kenmon.jpgグローバリズムの進展によって国際社会と日本および日本人のかかわりは日に日に増大し、それに伴ってスケールの違う悪党どもに対する警戒もその強化が求められます。移民をほとんど受け入れていないわが国ではテロの危険が少ないとはいえ、過去には極左過激派や狂信的カルト教団のテロによる大参事もありました。世界中の先進国の首脳が一堂に会するイベントとなれば、テロリストにとってこれはまさに垂涎の標的であったはずです。
 
 何事もなく終わったと簡単に言いますが、ここに至るまでの警察を中心とする関係者の努力を思うとなんとも頭が下がる思いです。われわれ一般市民に外から見える警備の様子は、ゴミ箱の撤去や自動車検問などごく一部に過ぎません。昨今、いろいろな会合で警察署長さんや警備担当の方々とお話しする機会が増え、もちろんごく一端ではありますがいろんな重要イベントでの警備体制について伺うこともあります。何もなくて当たり前というミッションは、よくよく考えてみると大変な重圧であって、これまで数えきれない特別な警備を達成してきた日本の警察はやはりスゴイと思うとともに、日本人全体の市民意識の高さを改めて感じるのです。
 
 地球上には、武装集団どおしが日常的に殺し合いを続けている国がある一方で、わが国では警察官が何らの事案に際して拳銃を発砲すると必ず新聞に載ります。世界に誇る良好な治安は、歴史上連綿と築かれてきた日本人の民度の高さ、意識の高さの帰結であり、科学テクノロジーにも比類するわが国の誇るべき伝統であって、必ずや将来にも受け継いでいってほしいと思うのです。
 
 そんな中、沖縄で米軍関係者による殺人事件が起こりました。憎むべき犯行は決して許されるものではありません。厳しく処断されるべきであって、さらに犯人の処罰と再発の防止を図ることは当然です。
 
 しかし、日本で米軍関係者が犯罪を起こすと、必ずそれに乗じて「基地を撤去せよ」「米軍出ていけ」「安保反対」を叫ぶ輩がわいて出ます。今回も、ヒステリックなポピュリズムが身上の沖縄県知事を筆頭に、米軍基地があるから事件が起きたという主張が叫ばれていますが、これはおかしい。IMG_6506.jpg
 
 近年、日本に来る外国人が著しく増加しています。それに従って外国人の犯罪も増加していますが、だからといって外国人は日本に来るなということにはなりません。国内の外国人(米軍関係者も含めて)が増えていけば彼らによる犯罪が発生することは当然に予想されます。それを「だから基地は出ていけ」とは、例えば、高校生の犯罪が増えてきたから全国の高校を廃止せよと言っているに等しい、むちゃくちゃな論点のすり替えです。
 
 犯罪の発生に限っていえば、沖縄県での凶悪犯罪の発生は全国的にみてどうなんでしょうか。詳しく調べたわけではないので偉そうに言えませんが、基地があることにより治安維持が機能して犯罪率がおさえられているということもあるんやないでしょうか。基地問題はわが国の安全保障にかかわる極めて重要な国政課題であって、個々の事件とは切り離してことにあたることが必要です。
 
 さて、今日はこれから久しぶりにクラシックのコンサートにでかけます。ずいぶん前にチケット買ったときから楽しみしてました。何かに追い立てられるような日常の中にあって、ほんの一日の憩いのひと時を堪能することといたしましょう。

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katsuhiko

男 

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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