書の趣き

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 今日もいいお天気です。ていうか天気予報では真夏日になるとか言うてます。さわやかな初夏の陽気の中、昨日は「大阪府地域防災総合演習」というのんに参加して、淀川の河川敷で土嚢積みのお稽古をやってきました。水害対策で、3年に一度やるということで訓練の内容もさることながら、前回の演習からもう3年も経ったのかということに驚いたのです。
 
 そして午後からは、大阪市立美術館で開催中の「王羲之から空海へ」という展覧会観てきました。会期は今日まで。招待券もらったので行こう行こうと思いながらなかなか思い果たせずにいました。やっと昨日の午後時間ができたのでいそいそと出かけたところ、会期末でやはりというか壮絶な混雑でした。IMG_6495.jpg
 
 絵の展覧会はよく行くけど、思い起こすに書道展は記憶にない。だいたい書道はあんまり馴染みがありません。幼少期よりお習字は習っていたものの、高校時代に芸術科目で音楽を選択したことで訣別し、以来筆を持ったことなどほぼ皆無です。したがって、私は字はヘタです。
 
 空海といえば言うまでもなく「三筆」のひとりで日本の歴史上、字がいちばん上手やった3人のうちのひとりです。あと二人誰やったかな。一方、王羲之はウィキペによると「書の芸術性を確固たらしめた普遍的存在として、書聖と称される」とか。西暦303年生まれと言いますから、当時世界の最先進国やった晋の時代、日本ではまだ歴史の記録など無く古墳造ったりしてた頃です。たいそう字がうまかった人ということで、私でも聞いたことはあります。
 
 残念ながらわたくしは絵画同様、書に関してもなんの素養も持ち合わせないのであって、個々の展示品の芸術性などはっきり言ってよく分かりません。今回もお目当ては空海の「風信帖」が展示されると聞きおよんだからという、そう、いつもながらの超絶ミーハー精神の発露にすぎないわけです。
 
 壮絶な人混みをかき分け、間近で見るにこの空海の真筆、みる人がみると素晴らしい筆跡ということになるのでしょうが、わたしには分かりません。自分が書けるとは絶対に言いませんが、もっと字が上手な人はいっぱいいそうな気がします。しかし、これは国宝、日本の至宝とされています。
 
 つまり字そのものよりも、歴史上超有名な弘法大師空海の手になるものという来歴がはっきりしてる、ということが大事なんでしょ、きっと。
 
Huushincho.jpg
 
 その他の書を鑑賞しようにもとにかく大混雑で、思うように展示品に近づけない。時間を節約するため能書きに「国宝」とか「重要文化財」と書いてあるものを中心に、その他はパスしていきます。どの書も特徴があって、なかなか趣きがあり芸術性が高いようには感じるものの、やっぱりよくわからない。中には書き損じてグチャグチャと消した字があったりで、むしろそんなところに親しみを感じます。こういう部分は教科書には出てこないなあ、とか思いながらひととおりみて回りそれなりに楽しめました。suiteki.jpg
 
 一方、うちの奥さんはかつて書道をたしなんだこともあるとか言ってますが、うち中どこ探しても筆や墨は出てきませんのであやしいもんです。しかし、その片鱗というかなんというか、結婚するずっと前から変わったコレクションしているのです。 
 
 水滴といって、書道で硯に水を注いで墨を擦るときに使う道具なんやとか。かつて私が幼少の頃やってたお習字など、使う墨はもっぱら墨汁で、墨を擦ったことなど記憶にありません。したがって水滴なんて見たこともなくて、初めは「醤油さし?」とか言って怒られたことを覚えてます。
 
 お茶碗や皿と同様に陶器のコレクターズアイテムなんやとか。部屋の壁に専用の棚までつくり付けるほど熱心に集めてて、旅行したときには土地土地の「何とか焼き」の水滴買ってきてたもんです。ところが近頃ではまったく増えていません。飽きたんやと思います。この、棚に並んだ水滴たち、地震には全く無防備です。阪神・淡路のときには住んでた家が狭くて、コレクションは箱に入れて押入れにしまってたので損壊を免れたのです。次の大地震がくるまでには何とかせねばと思ってます。

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