2015年6月アーカイブ

 雨模様の日が続いています。早起きしてなでしこの応援するつもりが、情けないことに目覚めたときには決着がついてました。勝ってよかった。まだ楽しめます。

 今日は午後から、梅雨空の間隙をぬって観劇にでかけて感激してくる予定となっています。その模様は次回以降に書くこととして、今朝は気になってること、もいちど考えてみます。

IMG_2452.jpg 安全保障関連法案がいよいよ迷走しています。与野党ドッグファイト状態から自民党のダッチロール状態です。何とか法案通そうとして国会の会期を95日も延長してしまった。安保関連以外にほとんど審議する法案もないのに議員さんたちは異例の残業です。残業には手当がつきもの。国会1日開くと人件費や光熱費その他諸経費なんやかやでなんと2億円の経費がかかるそうです。そもそも1日2億って金かけすぎやろと思うのに、さらにその×95日分余計に税金が消えていくのです。そういや労基法改正の「残業代ゼロ法案」もあわせて延長国会の審議法案になってたっけ。

 自民党は、安保法案、何としても成立させて集団的自衛権を実現したいみたいですけど、憲法改正してからでないとムリというのは前々回書いたとおりです。

 中国や北朝鮮が好き放題やりだしたので国を守るために同盟国との絆を強めたいという政府の意向はわかるけど、だからといって憲法を無視していいはずがないんであって、これは世論の動向抜きにして普通にダメです。さらにここにきて正論を主張するメディアがあんまり勢いいいもんやから、言論統制ともとれる発言して火に油を注ぐ感じになってます。野党はまたまた敵失に乗じて揚げ足取りのチンケな攻勢を強めてます。

 会期も延長したし、どうせ採決したら賛成多数で法案成立しちゃうんやけど、果たしてそれでいいのか、はなはIMG1.jpgだ疑問です。

 日本の場合、個別の法律などについて抽象的に憲法違反を訴えることはできません。もし集団的自衛権を容認する内容の法律ができてしまっても、国民は「この法案は違憲やから廃止を求める」と裁判を起こすことはできないのです。何らかの具体的な事案に際してのみ、最高裁は違憲立法を審査します。

 つまり、成立した法律に基づいて、実際に自衛隊が「日本を守るどー」とペルシャ湾にでかけてたとえ後方支援であっても戦闘を手伝ったときにはじめて国民は「憲法違反。この派兵やめさせよ」と訴訟を起こすことになります。

 裁判所がどう判断するかわかりませんが、もし国が負けるとしても判決でるまで2・3年かかるとすると、その間は政府が「法律に基づいて」好きに戦争できるわけです。中国や北朝鮮はあいかわらず日本に対する侵略的言動を繰り返すやろし、日本人が再び国際テロ集団ISのテロの犠牲になるかもしれません。政府は、そんな国際情勢を背景に集団的自衛行為の実績を積み上げて国論を誘導し、憲法を改正して交戦権を手に入れるところまでもっていこうと。

 公明党が党の理念を捨てて自民に擦り寄っている現状と民主党を筆頭とする野党の体たらくをみていると、まさかとは思いますが、改憲実現がまったくないとは言いきれません。そこで思い出すのが田中角栄の名言(迷言)です。

 「新聞が世論ではない。選挙が世論だ」IMG2.jpg

 昨年、いろいろ言われながらも安倍首相が衆議院を解散してさらに総選挙で勝ったときに、安保政策がここに至る道筋はできあがっていたのです。各党のマニフェストは当然国民皆知ってた上で投票したわけですから、自民党はその掲げる党是に沿って政治を行う権利と資格を得たのです。集団的自衛権が閣議決定されたのはちょうど1年前のことでした。

 1億人以上の国民がいてそれぞれ考え方が違うのですから、掲げる政策に反対する人がいるのは当然です。メディアは基本的に政権の批判が使命という側面がありますから、必然、反対勢力の動向、活動を報じることが多い。しかし、サイレント・マジョリティの存在は目立たなくて、その実もっとも威力があるのです。今回の場合「合憲か違憲かと聞かれれば、そりゃ違憲でしょうよ。しかし自民党のいうこともわかる」と考える国民は、目立たないけど、多数を占めるのです。

 さて、やろうと思えばやれる自民党、今回どこまで突き進むか、それとも怯むか。政権をとるか理念をとるか公明党。お手並み拝見といきましょう。あ、民主党はどうでもいいです。まったく期待してません。放っとけばまた勝手にコケるでしょう。

またまた壊れた

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 今年の梅雨はしっかり降るなあ、という話を何回か聞きました。

 確かに雨の日が続いています。昨日の阪神甲子園球場、せパ交流戦が終わりリーグ戦再開初戦を観にいったのですが心配した雨もなく、タイガース快勝により実に気分よく、さて日曜日なにをしようかなと思っていた矢先。20150621102226770.JPG

 うっとうしい気候が影響したわけでもないでしょうが、昨晩、書斎のパソコンが壊れました。

 実は最近、調子が悪かった。完全に壊れて起動しないというのではなく、なんとなく不安定。機嫌よく作動しているかと思うと突然止まってしまったり、ちょっと目を離してて気が付くとディスプレイに何も映っていないとか。

 テレビにしろ洗濯機にしろレガシーな家電は壊れるときははっきりしてます。動くか動かないかしかなくてわかりやすい。しかしコンピュータの「調子が悪い」は実にやっかいです。大事なデータが突然消えるとダメージが大きい。こまめにバックアップはしてますが、災害は忘れたころにふとした心の間隙をついてやってきます。過去何回も痛い目にあっています。何とかだましだまし作業していたところ、昨晩とうとう起動しなくなりました。こんなトラブルもう慣れてて、たいして慌てることもなく比較的心中おだやかに現実を受け止めました。

 だいぶ以前にも書きましたが、私の愛機は最近のオシャレでスマートなPCではなく、ゴッツイ昔ながらのケースの自作機です。今回のトラブルはどうもハードではなくOSシステムのトラブルと思われます。

20150621100519272.jpg 電源いれるとwindowsの入り口まではいくのですが「診断プログラム」なるものが現れてそこでストップ。何回か再起動しても同じ。

 最新OSのwindows8.1には、OSの基本的な機能を回復させる「リフレッシュ」というツールがついてます。これやってみたのですが、やっぱり途中でエラーが出てとまってしまいます。これはもう末期的状態です。残るは最後の手段、OSの再インストールということになりました。これまでにも何回か経験していますが、これは時間と手間がかかります。パソコンは日々使いこむほどに徐々に環境ができあがり、ひとりひとりのカスタムメイドの道具として成長を続けます。これが一気に初期状態に戻ってしまうのです。長い時間をかけた道程をいっきに再現するのですから、しんどい作業になるのもムベなるかな。この週末はパソコンの復旧でつぶれてしまうことになりました。

 さて奮闘すること数時間、とりあえずネットに接続できる状態までたどりつき、こうやってブログ更新をやっていますが、このあとさらにかつてインストールしてたアプリをつらつらと思い出しながら、少しずつもとにもどしていく作業を再開します。なんだかんだでやっぱり一日仕事となるでしょう。まあ、ええか。

 都合よくと言うとおかしいけどお天気も悪く、出かけるには気が進まない一日、好きなミュージックに包まれながらまったりと休日することとしましょう。

 そういえば、以前「砂川事件」の再審請求のニュースがあったけど、その後どうなったんでしょ。

 唐突にこんなことを出したのは、言うまでもなく現下巷間で展開されてる「集団的自衛権」の大騒ぎに際して政府が砂川事件を引っ張り出してきたからです。

 国会が憲法審査会で専門家の意見を訊こうと連れてきた学者先生たち3人がそろって「集団的自衛権=違憲」と意見表明したもんやから政府はビックラおろおろ、野党は「よっしゃぁ~!」と敵失に乗じて攻勢をかけています。そこで慌てた自民党が次の一手として出してきたのが砂川事件の最高裁判例です。「学者がなんと言おうと、最高裁は集団的自衛権OKて言ってるよーだ」と言いたいみたいなのです。IMG_3366.jpg

 しかし、これは明らかに間違ってます。判例の解釈もおかしいし政治的打ち手としても失敗です。いわゆる「やっちゃった」状態です。ツーアウト満塁でフライを落としてエラー、慌てて拾ってバックホームしたら暴投になったようなもんです。

 砂川事件については以前の再審請求の際に書きましたので端折りますが、重要な判例とされているわけは「統治行為論」を初めて唱えてその後の自衛隊と駐留米軍に関する判例の流れを作ったからです。一審で「違憲」とされた駐留米軍について、時のマヌケな最高裁長官が政府や米国からほめられたいがためにへいこらヨイショして、「自衛隊と安保なんてややこしい問題は裁判所に持ってくるんじゃないよ。政府が勝手にやったらええんよ」という、およそワケ分からない判決を出したので、米軍基地は違憲じゃない、となってしもた。政府は錦の御旗を得たりということで、その後米軍との軍事同盟を強化していきます。つまりこの事件はわが国の防衛政策に大きな影響を与えたのです。

 しかし、砂川事件の判例は「米軍の駐留は憲法に違反しない」という趣旨は言ってますが、「自衛隊は合憲」なんてことは言っていないし、自衛隊がどの程度戦闘行為をやったら違憲になるかなんて判断は放棄してます。その判断は裁判に馴染まないと逃げちゃってるんです。

 その結果、そのときそのときの国会が「ここまでやったらええか」「いや、そりゃまずいでしょ」なんて議論しながら法律を作り、じょじょに自衛隊の活動は広がっていきました。その過程で政府は「自衛隊はOKやけど、集団的自衛権まで拡大しちゃまずい」という一定のしばりを設けて自衛隊をコントロールしてきたわけです。

 その方針を今回変えたいというわけです。んで、言い訳のひとつとして何をトチ狂ったか砂川事件だしてきたわけですが、この判決のどこを読んでも「集団的自衛権は合憲」なんて言っていない。そもそもそんなこと、この裁判では問われていない。

kenpo.jpg 侵略戦争やっちゃった反省から恒久の平和を希求して日本は新憲法を作り、平和主義の崇高な理念を掲げました。同時に憲法は国家の根本規範であるからってんで、ちょっとやそっとでは改正できないような仕組みにした。70年近く経つけど一言一句変えてません。手続きのハードル高くて変えられない。

 ところが一方で、憲法作ったときと現代では日本を取り巻く情勢がまったく変わってしまってます。日本近隣の、かつて日本が侵略した中国が少しづつ国力をつけて今や米国と覇権を競うまでになり、太平洋戦争のときとは逆に尖閣諸島で日本侵略の機会をうかがっています。ISなんてテロ組織は、いつどこで日本人に危害を加えるか分からない。北朝鮮に至っては、実際に日本に対して拉致という国家テロ行為を繰り返してきました。

 戦争はしないという理念は立派ですが、それはかつてのように日本という国に対して不埒な所業におよぶ輩などいないという国際情勢あればこそ成り立つものであって、残念ながら現代にあってはもはや通用しなくなっているという主張にも一理あります。

 集団的自衛権の議論そのものは必要です。国際情勢をかんがみて、いるかいらないかしっかり考えて決めればいい。いらないって人は憲法を盾にして主張する。いるって人は屁理屈こねて合憲と主張するんやなくて、「いるから憲法変えましょや」という主張でないとあきません。ほんとに必要なら、ここはやっぱり時間はかかるけど、手続きとして憲法改正してからでないとダメでしょ。

太公望とは

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IMG_3897.jpg 今日は、急に誘ってもらって釣りにいってきましたようなわけで、ブログの更新がこんな時間になってしまいました。

 いにしえより趣味の王道としての地位がゆるがないサカナ釣りでありますが、わたしはこれまであまりなじみがありませんでした。一方、職場には非常に釣りが好きで、したがってそれなりの識見と技術を備えた方がおられました。そんな人のご多聞にもれず、ご自身の趣味を人にムリに勧めたり自慢したりすることもなく時は静かに過ぎていたのですが、同じく職場で最近釣りをはじめた同僚がこの方に教えを乞い始めたところ、これがハマってしまって釣行帯同するようになった。で、今回、仲がよいからというわけでまっっったくのど素人のわたしまで初めてお誘いいただいた、というような次第です。

 この同僚(最近覚えた方の)、趣味の幅は広く深く。ハマるとさらに深い。実に楽しく余暇を有意義に費やす。自分の時間を大切にしつつ周りを不愉快にさせない、のみならずいつも明るく、その楽しむ様子を傍から見てる者どもを幸せな気分にするという、実に素晴らしい気性を備えてます。しかも本人はそんなこと微塵も意識していないという稀有な人材なのです。

IMG_3904.jpg 今回は、職場の他のメンバー数人も同行するとか。後で聞くと本来予定していた日はわたしの都合が悪いので、わざわざ今日に変更してくれた上にわが家までの送迎付きという大名体験ツアーで、何ともありがたいやら申し訳ないやら。

 早朝5時でも夏至も近い昨今、すでにしてすっかり夜が明けてます。向かうのは淡路島の穴場スポット。到着して早速準備を整え、貸してもらった延べ竿の仕掛けに撒き餌を団子にしては投げ、団子にしては投げ、また投げ…

 早朝から日が暮れるまで、この作業を何十回繰り返したでしょうか。結局釣果はグレなど小さなお魚が数匹のみ。本来の目当てであるチヌなどの大物はゲットできませんでしたが、初の海釣り体験はつつがなく終了しました。

IMG_3906.jpg 釣りといえば、一日中ボォ~っと座ってるだけでこれといった変化もなく、きっと退屈するものと決めてかかってました。で、暇つぶし用の文庫本や iPodなど持参したのですが、実際やってみてそんな心配は不用と知りました。1日が過ぎ去るののなんと早かったことか。実に充実した濃厚な時間が流れていきます。あっというまに日が暮れてしまいました。釣りというもののイメージが変わりましたわ。うーん、これは面白い。

 もひとつ。ほとんど座ったままなのになんとも体力を使う。適度な運動をしたあとのような心地よい疲れが残ってます。普段使わない筋肉使ってるんでしょね。

 「釣れても釣れなくても、釣り大好き。」先の同僚の言に納得した一日でした。次回も連れてってくれるとかで、一緒にハマってしまいそう。また時間が足りなくなりそうです。

  上からグレ、グレ、ベラ、クジメ、イワシ… というのだそうです。 →

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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