2012年6月アーカイブ

指輪もまわるほど

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 家を出て、最寄り駅に向かう途中の公園脇の小径に、今、クチナシの花がほぼ満開。強い香りが周囲に漂っています。

 いまのお家買って、もうすぐ19年。電車で通勤の日は朝夕、必ず通ってきた道です。毎年、梅雨最中のある日突然、香りに気がつき、「そーや、ここにクチナシがあったんや」。 で、すっかり忘れてしまってて、また梅雨が来て「そーや・・・」 これを19回繰り返してきたわけです。

 強烈な香りです。春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイを凌ぐ、季節を告げる香りとしては、てっぺんでしょう。

 この匂い、コパトーンに似てると思うんですけど、どうでしょか。若い頃はハワイのリピーターで、サンオイルの香りでビーチにイザナワれてました。あの頃を思い出すあの香りにどうも似てる気がします。友達に話しても 「う~ん、微妙」 という反応なんですが(^^;) 

 匂いによる記憶の喚起は、他の感覚よりも鮮明に人の思い出をよみがえらせるとか(「プルースト効果」とゆうそうです) 

 「あ、あんときの匂いや」 とか 「あ、この匂い、いつか嗅いだことある。なんやったかな~、あ"~思い出せん!」 ということ、たまにありますよね。匂いは写真とか録音みたいに簡単に記録することができないんで、ヒトの脳はその分強く印象に残すようになっているのかも知れませんな。

 わからんけど。

水の如くあれ

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 大変お世話になった方が一昨日亡くなり、今日はお葬式、お参りしてきました。

 直接お仕えしたのはもう20年近くも前のことになります。世界的な学者であるのに威張ったさまのない方でした。ダンディで、常に穏やかな笑みをたたえておられ、まだ生意気盛りだったわたし(今でもそうですがさらに^^;)の話でも、よく聴いていただきました。

 先頭に立って引っ張る直接的なリーダーシップというのではなく、多くの人の考えをよく聞き、人々の和を力に変える手法で組織力を高めるリーダーでした。

 もっともらしい檄を飛ばしたりせず、しずかにものの理を説かれ、その言葉が心に沁みる人でした。派手なところがないのに人望を集めておられた所以です。

 この方から、折に触れてよく聴かせていただいた印象深い訓辞があります。人生の心得を「水」の特質に喩えて諭されたものです。

一、自ら活動して他を働かしむるは水なり

一、常に自ら進路を求めて止まざるは水なり

一、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるの量(はかり)あるは水なり

一、障害に逢い激しくその勢力を百倍するは水なり

一、洋々として大洋を充たし、発して蒸気となり雲となり雪と変し霰と化し、凝っては玲ろうたる鏡となる、

   而(しか)もその性を失わざるは水なり

お世話になりました。 どうぞ、安らかに。

IMG_0907.jpg  今日は朝日新聞とBenesseが結託してくわだてた、「語彙・読解力検定」とゆうのんを受検してきました。

 ふだん仕事で書類作ったり読んだりが多い中で、周りに「国語力は基本やで」とエラそうに言っているけどどうなんよ? とゆうわけで、ふと思い立って申し込みしたのです。 

 3級、準2級、2級、準1級の4段階で(1級は開発準備中)最上級は自信がないので、今日はとりあえず「2級」にしてみました。

 会場の関西大学は、仕事ではちょくちょく訪れますが、いつ見てもデカいわ。正門の偉容に圧倒されますね。

 

 

 

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 今日はなんとオープンキャンパスもやってて、そういや電車も関大前の駅も高校生と思しき集団で混んでたわい。

 ほかにもいろんなイベントに会場貸してるみたい。予備校の受験模試だの、文科省後援の何かの検定試験だの、キャンパスは日曜とは思えない賑わいを呈してます。

 そんな中、わたしが目指す検定会場は…

 

 

 

 

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  あったあった♪ しかし、なんとも地味な扱い。まあ、こんなもんか。

 2級の受検会場は、大教室の半分ほど使ってます。ざっと200人くらい。

 なんの準備もせずに臨みました。それ用のテキストがあるなんて帰ってきてネットを見るまで知らんかった。しかし、ご当地検定や漢検とかなら「このテキストの中から出ますよ」ってなもんやろけど、語彙や読解力って、テキストで勉強して何とかなるもんなのだろーか?

 無事予定どおり終了しました。ちょっと時間がしんどくて、後半の読解力問題でやや焦ってしまいました。

 さすがにジャンルが広くて全く分からない問題もありました。「語彙」なんやから、考えてどうなるもんでもありません。

 「イタリアのなんちゃら地方特産の硬質チーズの名前は次のうち・・・」 知るか、んなもん。

 こうなると鉛筆転がして決めるわけです。いにしえの「共通一次試験」で鍛えられた確かな腕前ですよ。

 ネットの説明読んでも合否の基準がよく分からないので何ともいえませんが、7、8割は正解できたのでわ?と思います。

 さあ結果や如何に!

金星は見えず

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SV079.jpg 今週水曜日6日は、金星の日面通過がありました。日本では130年ぶりで、次回は105年後だとか。まさに金環食に続く「世紀のイベント」です。
 この日は広島に出張したので、こないだ使った日食グラスをポケットに入れて出かけました。
 新幹線では左側(南側)に座って見上げても、太陽はあまりに天頂に近く、窓枠から外れてて、見ることはできず。 途中駅のホームではデカいカメラを太陽に向けている人がいました。皆さん楽しんではります。
 で、出張先の大学キャンパスでの昼休みのこと。グラスかけて見上げても、真ん丸いお陽様がくっきり見えるだけで金星と思しき点など見えない。
 ガックシきて歩いてると、学舎の前で女性職員が2人、黒いゴミ袋を頭からかぶって佇んでいる。普段の日なら怪しいことこの上ない行動も、今日は何をやってるのか理解できます。
 「をい(- -;) ・・・ そんなんやめてコレ使いさ」 グラス貸してやると「あ、見える見える。太陽に穴あいとる!」
 彼女らには金星の黒い点が見えたそうです。 視力の差。

 目が悪いのは辛い。ずいぶんと損してる気がします。最近は近眼に加えて老眼も現れてきました。コンタクトレンズなんですが、そろそろ限界も近づいているような気がします。

シュールな歌留多

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IMG_0869.jpg 今日はどうもお天気がよろしくない。

 で、出かけないことにして朝から部屋の片付けをしていたところ、こんなものが出てきました。
 片付けちゅうに思い出の品に出くわして作業が中断するのはよくあることで、いわば想定内です。今日の片付けはこれまで。

 さて、これは「藤村いろは歌留多」といいます。7・8年前、職場の気の置けない仲間と木曽路を旅したときに馬籠の「藤村記念館」にて落手しました。

 衝撃の逸品です。


 島崎藤村が言葉を書き、岡本一平(岡本太郎のお父さん)が絵を描いてます。内容がスゴイ。
 

 普通、カルタの類はことわざやウンチクめいた内容ですが、このカルタ違います。なんというか … シュールなんですわ。
 

 創られたのは昭和がはじまった頃ですが、素朴なフレーズが現在では哲学的な深みをもって迫ってきます。

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 すべてこんな感じです。最後の「すゐくわまるはだか」に至っては、いったいどう受け止めればよいのだらうか。

WELCOME

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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