2012年1月アーカイブ

動く書斎

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P1290001.jpg 「いってきま~す」
と毎朝家を出てオフィスのデスクに座るまで、ほぼ1時間ちょうどぐらい。
 電車とバスに乗っている時間は40~50分。往復で約1時間半~2時間。読書タイムです。

 仕事の書類やなんか電車の中でひろげるわけにはいかないし、新聞はおうちでゆっくり読んでから出るので、車中は何らかの本を読むことになるわけです。クルマ通勤をやめてから7・8年ほぼ毎日のことなんで、かなりの読書量と言えるのではないでしょか。

 満員電車、スペースの制約から新書か文庫ということになります。ビジネス書と小説などの娯楽書がほぼ半々。未読の本のストックがないとどうも不安になります。

 ところで最近、東野圭吾「容疑者Xの献身」が米国「エドガー賞」候補になったというニュースの中で「日本人候補者は『OUT』の桐野夏生以来」とありました。

 「あ、これ読んでない♪」

 早速買ってきて一気読みして、うちの奥さんに「おもしろかった」と話したところ、「だいぶ以前ににドラマでみたよ~ん」と言われました。映画にもなったらしい。ドラマ観ないから知らんかった。

 ミステリ大好きなんですが、テレビドラマは全く観ません。ミステリに限らず、安直に大量生産されているドラマの類は、役者の下手くそなセリフに辟易することが多いのでまったく観る気がしません。小説は文字を追ってイメージを膨らませ、作者の思いをしっかり受け止めてこそ値打ちがあるというものです。原作の雰囲気を無残にも破壊するテレビの所業には憎しみすら覚えます。

 しっかりと映画化された作品は、それはそれで楽しめるのかも知れませんが、原作読んだ映画はどうも観る気になりません。

雨の守口

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P1211914.jpg 今日は朝から曇り空、雨を気にしながら出かけたのは、我が学園の高校生による「企業探求学習」の発表会です。
 最寄の京阪守口駅を下りたころには、やっぱり降りだしました。あちゃぁ~、傘持ってきてない…


 この行事、高校生が特定企業の事業活動としての取り組みを企画し、その内容をプレゼンするという取り組みです。
 はずかしながら初めて聴講する機会となったわけですが、行ってみてビックリ。すごい!
 企画の内容、プレゼンテクニック、なかなかたいしたもんです。
 

 

 

 

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 いろんな提携企業から指示されたミッションにチームで取り組み、企業の企画担当顔負けの事業戦略を立案し、それをPPTをベースにして寸劇や映像など様々な趣向を凝らしたパフォーマンスで観衆に訴える。

 な~るほど!と思わせるプランが次から次へと展開されます。こんなことをホントに生徒たちが自分たちだけで考えたのか!


 提携企業の方々も審査に参加されてましたが、大いに参考になったことでしょう。うちの職場スタッフにも見せてあげたいと思ったもんです。お前ら、負けてるぞ(^^;)

 出演者が全員1年生だと聞いてさらにビックリ。

 

 

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 あどけなさの残る、かわいい生徒たちがここまでのパフォーマンスで観衆を魅せることに度肝を抜かれました。稚拙なところもありますが、むしろそのポテンシャルに戦慄さえ覚えました。
 

 私自身紅顔の高校生だった頃に思いを馳せるとき、断言します。こんなことはできませんでした。教わりませんでした。こんな勉強はしませんでした。大学入試問題の傾向と対策だけを詰め込まれ、押し込まれ、それが当たり前の環境で過ごしてきました。
 

 しかし、平成の現在、教育のありかたも様変わりしたようです。大学に入るためのテクニックを習得させるだけが高等学校のミッションではありません。大げさかもしれませんが、総合的な人間力を涵養する生長の場を提供する、教育というもののパワーを感じました。これは教育理念が明確な私学だからできるのことなんやろか。それとも、昨今の高校は皆一様にこうなんやろか。もしそうやとすると日本の未来は思っていたより大丈夫なのかも知れません。
 

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 …と、発表会終わってからつらつら考えてたのは、守口駅前の喫茶店の中でした。読みかけのミステリをお供に何杯も珈琲飲んでたのですが、雨は一向に止まず。


 一冊読み終えたときに意を決し、駅に向かってエイヤッ!っと、雨の中にとびだしました。

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 今日、仕事で上京したついでに上野まで足を伸ばしました。鳴り物入りで開催中の「北京故宮博物院200選」。なかでも「セーメージョーカズ」という一級文物(中国の国宝)が初めて国外で展示されるってのが目玉らしい。

 そんなにすごいもんなら行ってみよ~っと、という乗りでほんっとに久しぶりに上野公園まで行ってみたわけです。

 上野に来たのは学生時代以来、なんとほぼ30年ぶりです。

 30年前。大学2年のとき、公園隣接の東京文化会館であったバッハのコンサートに行ったところ、オーケストラに浩宮徳仁親王殿下(現皇太子殿下)が出演されてたのでビックリ。さらに皇太子殿下(現天皇陛下)と妃殿下(現皇后陛下)がご臨席されてて、さらにビックリした想い出があります。あとにもさきにも、今上陛下に間近でお目にかかったのはあのときだけでした。

 

 

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 さて、今日。仕事を済ませたあと地下鉄乗り継いで上野駅に向かい、現地、国立博物館に着いたのが4時頃。行ってびっくり。140分待ちですと。

 今日の出張は日帰りです。そんなにゆっくりしてられません。あっさりあきらめることにしました。

 西郷さんや野口英世の銅像にご挨拶して帰ってまいりました。

 この種、たいていは続いて関西のどっかで特別展がありそうなもんですが、どうやら今回は東京だけらしい。ご縁がなかったと諦めましょう。 

 

 

 

 

 

 

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  最近噂のコレ。上野公園からの遠望。

  初めて見ました。

 

 

 

 

 

 

ダムと古墳

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P1081858.jpg 野暮用あって、久しぶりに奈良市に住む伯母宅を訪ねました。奈良市といっても北のはずれ、なだらかな丘陵に田園風景広がる山陵町、別名「津風呂町」というところです。この集落、ちょっとしたドラマがあるのです。

 伯母夫婦はその昔、吉野町の津風呂という地区に住んでいました。ところが戦後、国の事業で国中(「くんなか」奈良盆地のこと)の水不足解消のために「吉野川から水引いてきたらええやん、ダム造ろうや、ダム」ってことになりました。いわゆる「吉野川分水」構想です。そして建設場所とされたのが吉野川支流の津風呂川でした。川沿いに住む人たちは移転を余儀なくされたわけです。各戸、散ってしまうのではなく、お寺や神社もひっくるめて集落全体が集団移転でやってきたのが、奈良市の山陵地区で、同じ「津風呂」という町を築き上げたのです。昭和30年代のことでした。

 十津川の北海道移転にも似た話です。集落の入り口には記念碑が建てられ、往時の苦労が忍ばれます。書いてみますね。

津風呂町由緒
そもそも津風呂の地名は遠く萬葉集に見る 「津布呂」津振として古くより歌に詠まれた地で南北朝の頃 津風呂筑後守従五位上平朝臣光季入道覚佛によって治水産業を拓かれ 五十三戸 田地十六町歩畑地十一町歩山林二百町歩の自給自足の平和な村であった 然るに 昭和二十一年十津川紀之川綜合開発事業に依る津風呂ダム建設のためこの津風呂部落は水没し 裏面に銘記の二十戸がこの地に集団移住し第二の故郷津風呂町を創設し昭和三十五年四月二十八日 鎮守の春日の森から御神体を奉還し安楽山阿弥陀寺薬師寺を安置し我々は昭和三拾三年から移住を始め爾後汗と涙で町造の大事業に専念した 貢献された対策委員長阪口義雄氏建設委員長森中宇三郎氏開拓農協組合長乾俊一氏等を始め二十戸の家族の一致協力と加うるに土地の交渉工事の協力に専念された山陵町の中田宇之吉氏の功績も忘れることは出来ない 吉野の故郷津風呂湖に湛えられた三三〇〇万㎥の水は大和平野一万町歩の旱害を救うと共に工業用水等奈良県産業振興の為に幾久しく貢献されるであろうことを希うと共に第二の故郷津風呂町が永久に繁栄することを祈念するものである
 昭和四拾五年四月二十九日
 建設省 津風呂湖開拓農業協同組合
 文献並書 津風呂町自治会長 片岡一雄 

 さて、ご用事済ませて、久々に歩いてみることにしました。この周辺、実は「佐紀盾列古墳群(さきたてなみこふんぐん)」のド真ん中に位置してて、やたらでかい古墳がたくさんあるのです。

P1081861神功皇后陵.jpg神功皇后陵

 御陵はどこもなんですが、域内非常にキレイです。ゴミなんかもちろん落ちてないし、植栽やなんかも、いつみてもついさっき刈り込んだみたいに整ってます。

 宮内庁管理下の神聖なエリアということで、とにかく徹底的に整備されています。その莫大な維持費たるや、いかほどなのか見当もつきません。

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 成務天皇陵

 「御陵」と名がつく古墳はアンタッチャブルです。中にはきっと学問上貴重な史料がゴロゴロしているのに。

 調査できれば、それこそ歴史を塗り替えるような大発見がたくさんあるでしょね。邪馬台国がどこにあったかなんて、きっと簡単に分かるはず。でも、宮内庁は許しません。

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 てくてくと歩いて、平城宮跡までやってきました。

 2年前の遷都1300年祭の頃は大賑わいやったそうですが、今では閑散としてます。せんとくんはいずこに?

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 広い。やたら広い。

 忽然と復元された大極殿が淋しそう。

 この、ただ広いスペース、どうするのよ? 今は「国営凧揚げ場」として利用されています。豪気な話です。

 将来、中央リニア新幹線がきたときに駅を造るのはどうでしょう。あ、しかしこのあたり、掘れば埴輪や木簡なんかがやたら出てくるやろから、ムリか。

正月恒例

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 明けましておめでとうございます。

 今年も年明けは穏やかで、お正月の行事と用事を粛々と片付けてきました。本日がブログ初めとなります。今年もどうかよろしくお願いします。

 ちなみに新年ということで一新したタイトルバックは、昨秋撮ったフィンランドの広い広い空と大地です。

 さて、今日は恒例の高校ラグビーです。全国大会出場の我が学園応援のため、東大阪市の花園ラグビー場へと行ってまいりました。

 さすがに全国大会、しかも準決勝出場8校のうち4校が関西勢ということで、応援の観客大変な人出です。花園の入場券売り場に人がこんなに並んでいる状況、初めて見ました。

 

 

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 わが校は第2試合だったのですが、第1試合から入場したのが正解でした。スタンドはすでに超満員。いつもは余裕があるメインスタンドの両端やサイドスタンドの立ち見もほぼ埋まっています。

  高校・大学の各リーグやトップリーグまで、マメに観戦するラグビーのファンは案外多く、今日も、出場校の関係者ではないと思しき人達もたくさん見かけました。聞こえてくる話からそれとなく分かります。

 そんな人たちも含めて、せっかく来たんだから4試合全て観て帰ろうという人が多い。さらに今日は「いちばん面白い」といわれる準々決勝4試合です。混雑も極まれりというところ。

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   この状態でひと試合終わるたびに生徒たち応援団が入れ替わるもんやから、スタンド通路やスタンド裏は壮絶な混雑です。トイレに行くのも一苦労。これは、もっと大容量の競技場が必要ではなかろーか。

 といってもここがこんなに賑わうのは、年間ほんの一時期。旬が短い。甲子園球場みたいに長いシーズン中いつも満員コというのなら施設の運営も維持できるんでしょうけどね。

 出会った同僚たちとバックスタンドで並んで応援し、みごと勝利を収めるのを見届けた後、あとの2試合は観ずにとっとと帰ってきました。

 というのも、クルマで行ったからです。臨時開放の大駐車場は全試合終了後は、出庫にすごく時間がかかるのです。何年か前、その日最後の試合終わってから出たときには、駐車場から外に出すのに2時間以上かかったことがあります。

 電車で行けばそんな苦労はないのですが、片道たっぷり1時間以上かかります。クルマだと20分ほどで着いしまうもんやから、ついつい楽な方を選んでしまいます。

 明後日は準決勝、そして決勝戦と楽しみが続きます。いよいよしっかりと応援せねば。

 一方、仕事の方も、明日の経済団体新春互礼会から、いよいよ始まります。そろそろお屠蘇気分を抜いていかねばなりません。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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