半月前に高原のゴルフ場で今年初めて気がついた金木犀の香りが都会へと降りてきて、大阪市内では今が盛りです。仕事終えて建物出た瞬間に、隣の公園から風に乗って届くかすかな芳香に気がつきます。今年は列島上空で夏と秋の大気がバトルしてて、暑い日涼しい日の波状攻撃がありましたがいよいよ秋本番、これからひと雨降るごとに季節が進んでいくことでしょう。

20171011_224318893_iOS.jpg 今日はセ・リーグのクライマックスシリーズ、ファーストステージの第2戦、甲子園球場に出かける予定なんですが、朝から雨模様で、はたして試合は行われるのかなんとも心配です。もし雨天順延なら、明日ナイトゲーム観戦となります。どっちでもいいけどやっぱりこの時期はお昼にゆっくりと観たいもんです。

 さて、日本国では総選挙が告示され、津々浦々いつもながらの風景が続いてます。失策を繰り返すガタガタの野党相手に与党圧勝の構図は揺るがないので、選挙結果にあまり興味はありません。そこで、ちょっと違った観察してみます。

 立候補者は誰であれこの選挙戦さえ勝ち抜けばめでたく代議士センセイとなり、議員任期の4年間(解散なければ)高収入のお仕事がいただけるわけで、いってみれば今必死で就職活動やってるようなもんです。ただし、立候補に際して300万円の供託金を預けなければなりません。そして有効得票数の十分の一以上獲得しないと全額を国に取り上げられてしまいます。本気で当選する自信のある人しか出ちゃダメよという、立候補の乱立を防ぐためのしくみです。

 ひとたび当選して議員になると、高すぎると評判が悪い議員歳費(お給料)をたんまりもらえます。加えて政務活動費や秘書給与、その他多くの議員特権のおまけつきなのです。これは、ワンチャン狙って大バクチやってみる値打ちはあるというものです。しかし、多少でも勝算あるならいいけど、投票終わって新聞の得票結果みると「以下供託金没収」なんとも多いこと。なぜに勝ち目のない闘いに挑んだの?と思わずにはいられません。

 ところでこの供託金制度、どうも高すぎるという誹りを受けています。アメリカやドイツ、フランスなど供託金なんか必要ない国も多く、またあったとしても日本円で数万円から数十万円までで、日本の300万円は突出して高い。政党に所属してる場合は党が肩代わりしてくれますが、そうでない場合はお金に余裕のある人しか議員選挙に立候補できないのです。

 そこで、一部市民団体からは「これは議員資格を社会的身分、財産、収入などで差別することを禁止した日本国憲法第44条に違反する」というわけで、人権侵害申し立ての動きがあるとか。まあ、分からんでもない。poster.jpg

 かといって、タダで立候補できるとなると、それこそわけの分からない連中が「お祭り記念立候補」でもってわれもわれもと寄ってきます。それはそれで困ると思うのですが、アメリカなんかはその点どうなってるんでしょ。

 選挙運動のやり方も法律で細かく決まってます。買収して投票依頼するなんてのは論外ですが、例えば選挙用のポスターの枚数や貼る位置、期間などほんとに細かいところまできっちりと規制されてます。わたし子供の頃は、選挙ともなると街中ところかまわず大量のポスターがべたべたと貼られてたと記憶しています。民家の塀の端から端まで同じポスター何枚も並べて貼られてたのもありました。候補者が一軒ずつ個別に廻ってお願いするなんてのもいまではNGですよね。いつからこんなに厳しくなったのでしょうか。

 選挙の規制が厳しくなる一方で、投票の方法は簡単になってきました。投票日に旅行してたりして投票所に行けない場合、昔は期日前投票の制度がなく不在者投票しかできませんでした。この場合、投票用紙を封筒に入れてその封筒に自分の名前書いて係の人に託すので、誰に投票したか他人にバレるおそれがあったのです。「じゃ、やめとこ。めんどくさいし」となります。それが今や期日前投票所に行けば、投票日とほぼ同じ環境で投票日と同じように投票することができます。

 選管はこの便利になった期日前投票制度をもっと宣伝広報すべきです。いっそのこと法律変えて「投票日」という呼び方やめちゃって「投票期間」にして「この期間にいつでもどうぞ、また最終日は大サービス、投票所の数増やします」という言い方で広く周知すれば、手間と費用は今と同じで投票率が格段に上がると思うのですが、どうでしょうか。

 ともあれ、しばらくは選挙カーが名前を連呼して行きすぎるやかましい日が続きます。候補者の職業選択の自由ということで就活は大いに結構やけど、国政に期待する有権者の思いも少しは酌んでくださいよ。少なくとも今度は不倫の狼藉や「ちがうだろー、このハゲッ!」で退場するようなみっともないことにはならないよう、どうかよろしくお願いしますよ。

妖怪あらわる

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 3連休中日、いいお天気になりそうです。今日は久しぶりに、天王寺さんの古書市にでも出かけようかなと思ってます。その前にブログの更新は、昨今なんとも喧しい政局のお話を。

 先週、選挙は自公vs希望の構図と書きましたが、もうひとつ元民進非希望の軸として、枝野幸男さんが立憲民主党を立ち上げました。gijido1.jpg

 だいたい民進党そのものが左右幅広い層の寄せ集めやったわけで、希望のリベラル排除はある意味当然です。かといって、希望の政策の柱がまだきっちりと説明されていない状況の中で、小池党首の動向もあいまって、新党が自公に対抗できる状況は見えてきません。メディアは「三つ巴」なんて言ってますが、野党に多少の選択肢が増えたというよりも離合集散ののちに実績のない集団がわらわらと湧いて出たというだけで、とても自公に対峙できる構図にはなりえません。与党盤石の大勢が揺らぐことはないでしょう。

 さらに、安倍総理が掲げる大きな政策の柱のひとつである憲法改正について、希望の党は必ずしも全否定していません。ということは、こと改憲に関しては自公プラス希望と維新で改憲発議に必要な3分の2を余裕でクリアし、総選挙後の日本は憲法改正に向けて大きく前進することになります。憲法に自衛隊が明記される日が来て、歴史が大きく動きます。メディアも多くの国民もこの点にまだ気づいていないか、なぜか感心が薄い。

 政党の命は理念に裏付けられた政策です。希望の党が公表したマニュフェストはどうも上面だけで響くものがない。昨日今日できた政党なんで当然ちゃ当然ですが、自民党とどう違うの?と思ってしまいます。koike.jpg

 政策二の次で候補を立てたり、あまつさえ民進から移籍を募ることがそもおかしい。応募する方もする方で、所属政党を変えていったい何をやりたいのか自分でも分かっておらず、とりあえず目の前の選挙のことしか考えていません。有権者はこんな候補者に投票すべきではありません。

 また、小池党首も鞍替えして総選挙に出るとか出ないとか取沙汰されてますが、とんでもない話です。東京都知事という要職に就いてからまだ1年ちょっとやないですか。私は大阪府民ですが、もし自分ちの知事がこんな狼藉を働いたら怒り心頭に発するでしょう。

 だいたいこの小池という人物、その経歴を眺めるになんと節操のないことか。

 ニュースキャスターの知名度を活かして日本新党で政界入りし、いっとき政権に携わったけど1年で頓挫。小沢一郎の側近として新進党に移籍し、その解党後は小沢率いる自由党に参加。党が分裂すると連立与党に残留し今度は保守党結党に参加。さらにその後離党して保守クラブを経てとうとう自民党に入党、閣僚(環境大臣)に就任するまでにとんとんと巧みに立ち回り、女性初の総裁候補となり、女性初の総務会長まで務めました。ところが昨年、突然都知事選に出馬し、そのしがらみで自民党離党と。あらためて眺めるとなんとも凄まじい経歴です。まるで平成の妖怪といえます。

tanuki.jpg そして、つぶさにその経歴をじっくりと辿ってみると、転機にはそのときそのときの政局、政治環境、時流、世評などを実に巧みに読み切って身の振り方を決しており一度も失敗してません。みごとなもんです。その結果、現時点では東京都知事と同時に自民党に対抗しようかという政治勢力のトップに収まってます。脇もしっかり固めてて、多くのバカ議員のようにスキャンダルで足を掬われることもありません。

 もし、今後希望の党が躍進して自民党と政権を争うようなことでもあれば、小池の性格からしておそらく都知事の椅子も平気で投げ出して国会に帰ってくることでしょう。しかし実際は、自公の連立与党は揺るぎませんからそんなことにはならず、結局は都知事続けることになります。政党のトップでも総理大臣になれなければ意味がありません。一方、東京都知事といえば日本でもいちにを争うスーパー権力者です。そっちの方がいいに決まってます。

 失礼ながら人物としてそれほどの魅力、カリスマ性があるようには思えません。1年前の都知事選に際しては「ほかの候補よりマシ。前任の知事よりはるかにマシ」ということで大量得票を得ました。今回の結党も「自公の対抗勢力が必要やけど、民進党がバカばっかでどうしようもない」つまり「ほかよりマシ」という環境が整っての新党結成、党首としてのスタートになったわけです。政策だけならリベラル結集の立憲民主党の方が分かりやすくて、少なくとも政党としての体裁はしっかりしてます。

 「希望の党」、多分ダメです。総選挙でいくばくかの議席を得てもおそらく長続きせず、小池党首がそのうち飽きてやめてしまう、に1票。

白鳥は白がいい

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 さわやかな秋晴れのもと、今日もゴルフに誘われて先ほど帰ってきたようなわけで、こんな時間のブログ更新となりました。

 国会が大騒ぎです。衆議院が解散しちゃって、自公vs希望の構図で選挙戦に突入していくことになりました。20171001_iOS.jpg

 どのみち消えてなくなる運命やった民進党は、このままの党勢で総選挙に臨んで討死にするより、希望の党への合流を口実にした方が多少は格好がついたわけで、小池さんサマサマですよね。ともあれ来月の投票日のあと、国会はどのように色分けされてるんでしょうか。まあ自公の勢力は変わらず、野党の看板のみガラッと変わったなといったところでしょう。

 ところで、日本では改選近しで朝鮮半島では開戦近しなんて、シャレになりません。先週、米軍のB1戦略爆撃機が、南北の軍事境界線を越えてこれまでで最も北方まで進入したそうです。この爆撃機は形が似てるんで白くもないのに「死の白鳥」と呼ばれてるそうです。

 北朝鮮がこれ以上威嚇行動をやったら米軍はいつでも報復できるよってことを示したわけですが、なんと北では当時電力不足でレーダーが作動しておらず、アメリカの爆撃機が飛んできたことに気づかなかったとか。困った米軍は飛行したことを自分から公表するしかなかったなんて、なんともマンガみたいな話です。これが事実だとしたらそんな国がアメリカ相手に戦争するなんておよそありえない話です。

B1B.jpg そんなありえない国、あるいは常軌を逸した独裁者が、核を持ちミサイルを持ちということになると、隣国のわが日本としては危なっかしくてしょうがない。アメリカよ、イラクやリビアのときみたいにさっさとこの国を地図から消してくれ、というのが日本人多くの思いではあります。

 しかし、その過程においては、米軍、韓国国民はもとよりわが国でも多くの犠牲者がでる可能性があります。電力不足でコントロールできない核爆弾なんて最高に悪い冗談です。国際社会の安寧と東アジアの平和、そして北朝鮮国民をこの世の地獄から救いだすため、最悪の独裁者ひとりを除却する確実な方法は何かないものでしょうか。

 さて、そんな内外の喧噪のなか、先週「エルンスト・ザイラー追悼コンサート」という演奏会が梅田の常翔ホールであり、行ってきました。ザイラーさんはドイツ人のピアニスト。京都府南丹市の山里で禅寺を移築した「かやぶき音楽堂」を本拠として、奥様の和子さんとのピアノ・デュオで活躍してきた異色の演奏家です。残念ながら今年3月帰らぬ人となり、今回その追悼公演として和子さんのピアノと娘の希生・ザイラーさんのバイオリンによるデュオの演奏会が行われたのです。Seiler.jpg

 知らなかったのですが「かやぶきコンサート」は、春と秋の年2回開催されてて収容約250人の大きなお堂がいつも満杯になるそうです。JRの特急がこのイベントのために山間の辺鄙な駅に臨時停車するとか。ザイラーさん亡きあと、母子のデュオで今後も続けられるようです。

 道を究めたひとたちには実にいろんなライフスタイルがあるもんです。超一流の演奏家が京都の山奥でかやぶきの建物を活動の中心として、自分でお米も作ってたとか。聞いただけで、スローライフというか自然と音楽の融合を実践してはったんやなあと、なんとも羨ましくなります。ご夫婦のピアノデュオを聴く機会がなかったことは実に残念です。

 先週のコンサートではモーツァルトのソナタ、シューベルのソナチネ、メンデルスゾーンの無言歌ときて、アンコールで演奏されたのがサン・サーンスの動物の謝肉祭から、そう「白鳥」です。この曲聞くと、森の湖で白鳥がゆっくりと湖面を進む何とも優美な姿が眼前に拡がります。ポピュラーなナンバーに満席の観客は大いに盛り上がりました。

 やっぱり白鳥は白いほうがいい。

解散風に吹かれて

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 さわやかな秋晴れの朝となりました。先週日曜日には久しぶりに故郷に帰り、墓参りとともに懐かしい親戚の面々とのひと時を過ごしました。すでにして里山には曼殊沙華が咲き始めていました。今頃はまさにヒガンバナの名にし負う満開で山すそを真っ赤に染めていることでしょう。昨日のゴルフコンペの疲れが少し残ってますが、今日もこれだけ天気がよいといつものようにブログの更新終えると20170918_020845819_iOS.jpg必ずどこかに出かけることになるのでしょう。

 さて、この秋晴れのもと永田町にもさわやかな解散風が吹きわたっているそうです。

 安倍内閣は健在。少し落とした支持率も盛り返しています。結局、加計・森友なんてさほど重要ではないということを国民はみな感じているのです。野党はここしばらく何をしてきたのかという思いが強まります。些細なことを大仰に取り上げ「内閣総辞職、解散して信を問え」と喚き、じゃあそうしようかと解散を決めると今度は「大義なき解散、恣意的でご都合主義」と言い始める。結局のところ野党民進党は安倍首相攻撃だけが目的で政策もなく信義もなく、政権の中傷と難癖だけをその使命と心得ているのです。

 一方で民進党、自分ちでは二重国籍スキャンダルで党首がクビになり、出直しをはかった新執行部の幹事長候補は不倫スキャンダルでやっぱりクビと。なんとこれが仮にもいっときは政権を担った公党の変わり果てた姿なのかと。だいぶ前に「民主党には何も期待していない、放っておけば勝手にコケる」と書きました。民進党に看板変えても変わらないあまりにも予想どおりの展開に、もうね、笑うしかありません。

 解散に大義なんて必要ありません。いまの政治でいいの?と改めて国民に確認する、それだけのことです。ダメと評価するのであれば投票でその民意を示せばいい。解散というそのための絶好の機会を得たのに、野党、マスコミは何を文句を言うことがあるのでしょうか。gijidou.jpg

 マスコミは必死に安倍内閣にダメ出ししてますが、じゃあ仮に安倍自民党が退陣したとしてそのあとどうすんのよと国民が考えたとき「う~ん、やっぱり自民党しかないやん」となります。逆にこの総選挙、自民が議席を伸ばして、スキャンダルで離党した分の議席を補って余る可能性すらあります。

 かつて国民は、民主党が自民党に代わって日本をもっと良くしてくれるものと大いに期待し、総選挙では300議席を超える戦後空前の圧勝でもって政権交代が実現しました。現在、自民党がスキを見せてやや失速という点でこのときとやや似てるともいえます。しかし、大きく違う点があり、野党第1党(といっても支持率1割未満の泡沫政党ですが)の民進党がどうしようもない集団やということが国民にはバレてるということです。マスコミが自民党安倍政権について見苦しいネガティブキャンペーンをどれほど展開しようとも、賢明なサイレントマジョリティーは動じません。憲政史上最低最悪の呼び声高い民主党政権に騙された恨みを、日本国民は忘れていないのです。

 総選挙後に召集される臨時国会では、改憲、安全保障、働き方、年金などそれこそ民意を酌んで真剣に議論すべき重要な案件が山積しています。にもかかわらず相変わらず加計・森友にこだわり続けるとするならば、野党はそのときこそ国民から完全に愛想を尽かされ、破滅へと突き進んでいくことになります。

 沈没船から逃げ出すネズミのごとく離党者が相次ぎ、崩壊が見えてきた民進党にとってこの総選挙はおそらく最後のチャンスです。せっかく得た好機、今一度われとわが身をかえりみて、国民に向かって言うべきことを真剣に考えてみるべきでしょう。

 ところで、国会議員の下卑た人格がこれほど露見したことがかつてあったでしょうか。目に付いた、辞めてほしいのんを上げてみました。

 上西小百合(維新の会)(素行不良で2015年4月党除名されるも開き直り居座り)
 武藤貴也(自民党)(金銭トラブルで2015年8月離党)
 甘利 明(自民党)(金銭疑惑で2016年1月経済財政政策大臣辞任)
 宮崎謙介(自民党)(育休取得表明の後不倫スキャンダル発覚で2016年2月離党、議員辞職済)
 務台俊介(自民党)(「長靴業界がもうかった」の失言で2017年3月政務官辞任)
 中川俊直(自民党)(不倫スキャンダルで2017年4月離党)
 蓮舫(民進党・参議院)(二重国籍問題で2017年7月党首を辞任するも議員辞職せず)
 豊田真由子(自民党)(「このハゲ~!」で2017年8月離党)
 山尾志桜里(民進党)(不倫スキャンダルで2017年9月離党)
 今井絵里子(自民党・参議院)(不倫スキャンダで議員辞職近し)

20160325195600128.jpg このほかにも不埒者はまだいっぱいいたように思います。今回の解散決定を一番悲しんでいるのは、未だに議員の椅子にしがみついているこれら厚顔無恥な面々ではないでしょうか。

 参議院議員は辞めさせることはなかなかに難しい。しかし、衆議院は解散総選挙があり、任期半ばで終わりにすることができます。そういう意味ではこの解散、実にいい機会です。仮に解散に大義が必要とするならば、「不良資産議員の整理解散」ということで、大いに意義があると思います。

 国民みなで一致団結して、キレイに大掃除することとしましょう。

 台風18号が九州に上陸、そのまま列島を縦断する最悪のコースをたどるとの予報です。そろそろ風が強くなってきました。今日は所用で田舎にでかけるつもりでしたが中止して様子をみることとします。

 さて、現在、わが国の高等学校は国公私立問わず授業料の一部または全部がタダになっています。正確にいうと、国公立は一部または全部を免除、私立の場合は学校に対して授業料相当額の補助金が出るので、生徒・保護者はそのぶん納めなくてもいい仕組みになってるのです。

 教育の機会均等の推進は、国民の教育を受ける権利という基本的人権の尊重を実現し、高度な教育を遍く助成することで科学技術の発展と社会の成熟、民度の高度化を促すことになります。現在、一部で大学の無償化が叫ばれていますが、必要となる桁違いの財源をどう確保するかが壁となって実現は極めて困難です。一方、高校の無償化は時間がかかりましたが、なんとか実現にこぎつけることができて大いによかったと思います。missile.jpg

 わが大阪府やとなりの京都府では、国のこの就学支援にさらに補助金を上乗せして手厚い援助を実現しています。将来ある若者が経済的理由で夢を諦めることがないようにという特段の配慮であって、税金の使い方としては高く評価できる珍しい事例やと思います。

 ところが、この授業料無償化をめぐってなんだかきな臭い話が聞こえてきました。

 無償化の対象となる学校には「各種学校となっている外国人学校のうち高等学校の課程に類する課程を置くもの」を含みます。日本人でなくとも日本で暮らすすべての人々を公平、平等に扱う理念に基づくものです。ここまではなんの問題もない。ところが、外国人学校には全国にあまたある朝鮮学校も含まれることから話がややこしくなってきた。

 国民感情として、「あの」北朝鮮の体制を支持するのみならずキム王朝を礼賛し、わが国を極限まで敵対視するような教育を行う学校に対して、なぜわれわれの税金を拠出しなければならないのか、というのは至極もっともな思いです。したがって文部省は朝鮮学校を無償化の対象から除外しています。ところが朝鮮学校側はこれが気に入らない。

 「差別するな、カネをよこせ」とあちこちで訴訟を起こしました。その判決が出始めてて、地裁レベルで判断が分かれているのです。広島地裁、東京地裁は原告敗訴。しかし、ひとり大阪地裁は原告勝訴、すなわち朝鮮学校も無償化対象として補助金を支給すべしという判断を示しました。musho.jpg

 感情のみで素直に考えるなら、補助金なんて出せるはずがない。しかし、わが国は法治国家です。韓国みたいに国民感情が法律の上位に位置づけられた国とは違います。国家におけるすべての決定や判断は、国家が定めた法律に基づいて行う必要があります。

 さて、そこでどう考えるべきか。論点いろいろありますが、大きくはふたつ。

 法律で「無償化しなさい」となってるのに、それを文部科学大臣が政令でもって特定の学校を対象外とできるかということ、その裁量の範囲が大きな論点となりました。次に、朝鮮学校と朝鮮総連の関係です。特定の団体の支配下にあれば、就学支援金が授業料に確実に充当されないなど「適正な学校運営」が行われないことから、そもそも指定要件に抵触して無償化の対象とはならないことになります。

 ひとつめの論点について、広島、東京は、今の国際情勢や、北朝鮮の過去の国家的犯罪などのむちゃくちゃぶり考えると大臣の政治的、外交的判断はあって当然で裁量の範囲内という立場。一方大阪は「教育の機会均等の確保とは無関係な外交的、政治的な判断」であって、大臣に許される裁量の範囲を超えているとしました。

 ふたつめについて、3つの地裁とも朝鮮学校は朝鮮総連の大きな影響下にあることを認めました。その上で広島、東京は、支援金が授業料に充てられず総連が横領・搾取する懸念があるから無償化対象から外してもOKとしました。ところが大阪は、総連の介入を「民族教育の維持発展を目的とした協力関係」とし、キム3代の独裁体制を評価することもまた「民族教育」の名のもとに許される、つまり、総連の支配があってもよいとしたのです。ワオ!。

 新聞の論調も、朝日、産経は社説で両極端の主張を叫ぶいつもながらの光景で、これはこれで安定感があって微笑ましい。

 私が思うに、無償化法の理念に沿えば、朝鮮学校の教育の内容がおよそ認めがたいおぞましいものであったとしてもその生徒らに教育の機会を保障することもまた必要、という理屈は理解できます。しかし、実質的に北朝鮮の前線基地である朝鮮総連の支配を受ける朝鮮学校に血税を差し出すことは、到底容認できません。大阪判決は、総連の関与をあまりに肯定的に捉えており違和感があります。総連の関与を正当化するために、結論ありきでこじつけた印象をぬぐえません。これは、多くの日本人が同じ思いではないでしょうか。

 さて、原告と国、どちらも譲りません。高裁、最高裁でどんな判決が出るのでしょうか。今日もわれわれの頭上を飛んでいく、かの国のミサイルは裁判に影響を与えるのでしょうか。推移を見守っていきたいと思います。

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます